賛助会員だより
株式会社日立製作所
学校法人関西大学(以下、関西大学)では、学生・教職員・父母・校友、総勢41万人以上のステークホルダーすべてを対象に、生涯にわたるOne to Oneサービスを提供できるシステムづくりなどを盛り込んだ「IT化推進プロジェクト」を進めています。「このプロジェクトの目的は、全ステークホルダーとのOne to Oneサービスを実現するポータルを構築するとともに、ポータルシステムやSNSを核とした『関大コミュニティ』による広範なフォーラムやコミュニティを提供することです」と、関西大学学術情報事務局(IT担当)の得永義則次長は語ります。この一環として2009年3月に稼働を開始したのが、情報共有基盤「関大ファミリーポータル」です。
関西大学では、日立のSOAプラットフォーム「Cosminexus」を用いて新ポータルを構築しました。これと並行してデータ連携システムも用意。学内の様々なシステムとポータルとをつなぐこのシステムは、各システムの改修やデータ更新が、他のシステムに影響を与えない「疎結合」を実現しています。また、今まで学生用ポータルシステムと教職員用グループウェアに分かれていたシステムを、新ポータル上に集約。「システム管理の負荷が半減し、情報の二重入力も不要になりました」と関西大学学術情報事務局システム開発課の砂田吉史氏は評価します。
ポータルの顔である、イベント/時間割情報の表示やお知らせといった機能は、日立の大学向けWeb型コラボレーションウェア「UNIPROVE/CW」によって開発。システム連携範囲の拡大によって、利用できる情報も広がりました。
教員からは、急用が発生した際の休講連絡を自宅からもできる、といった利便性が好評です。また、学内のイベントをポータルで参照したり、学生向けのレジュメを掲載したりと、授業に関連した利用も活発化しています。
図1 システム概要
図2 学生用ポータル画面
学生からも、履修状況のカレンダー表示や休講情報といった日常的に便利な機能をはじめ、図書館システム、SNSシステムなどにシングルサインオンできる点を評価いただいています。
さらに教務センターでは、「個人伝言/お知らせ」や「ワークグループ機能」など、情報をきめ細かい単位で伝達・共有できるようになったため、業務負荷の軽減にもつながっているとのことです。「先生方からは、新しく追加されたワークグループ機能により、研究グループやプロジェクトなど任意のグループ単位で連絡することが可能になり、非常に便利になったと聞いています」と関西大学学事局授業支援グループの神宮司健太氏は語ります。
IT化推進プロジェクトは2011年に完了を迎えますが、その後も高大連携教育や生涯教育まで幅広く使えるeラーニングシステムの整備、ポートフォリオシステムの充実など、「教育の質の向上と保証」ならびに「学生をはじめとしたステークホルダーに対するサービスの向上」のため、システム強化を継続するとのことです。今後も日立は、ポータルシステムの機能充実を中心として、関西大学のサービス向上に向けた取り組みを、様々な製品とICT技術で支援していきます。
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