JUCE 社団法人 私立大学情報教育協会
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平成22年度 短期大学教育改革ICT戦略会議 開催報告

開催日 平成22 年9 月2 日(水)12:20〜15:00
会  場 アルカディア市ヶ谷(東京、私学会館)
     
主  催 社団法人 私立大学情報教育協会
     
参加対象
国公私立短期大学の学長、学科長、学科教員、事務局長、事務職員
     
参加者数 37名(34短期大学)
     
開催趣旨  私立短期大学卒業生の16%がニート・フリータである。卒業しても定職につけない若者が依然として多い。また、3年以内に3割程度が離職するなど、総じて卒業生に対する信頼性が低下してきている。大学、短期大学含めて卒業生に自立できる就業力が求められている。このような中で、文部科学省は、学生がそれぞれの専門分野の知識・技能とともに、職業を通じて社会とどのように関わっていくのか、明確な課題意識と具体的な目標を持ち、それを実現するための能力を身につけられるようにするため、教育課程の編成、学内の実施体制の確保、社会との連携と協力などの観点から、「社会的・職業的自立に関する指導等(キャリアガイダンス)」を大学設置基準に規定し、義務化する予定としている。  

 そこで本協会としては、短期大学の社会的役割をより強固なものとするため、地域に必要な人材養成、地域の教育ニーズに対応した多様な教育プログラムの構築などの課題を探求するため、短期大学間との連携、地域社会との連携を踏まえた教育戦略を考察することにした。


プログラム

12:20 開会挨拶 短期大学会議教育改革ICT運営委員会
戸高 敏之 委員長
     
12:25 事例紹介 「社会的・職業的自立を目指した教育の実践例」
    湘北短期大学 情報メディア学科教授 小棹 理子 氏
   「社会に本当に役立つ人材」を2年間で育成するためには、早期に勉学の動機付けを行う必要がある。入学前の段階から社会で求められる力を理解させ、学習目標を明確化するため、読・書・話・パソコンスキルなど体験重視の入学前講座を高校、短期大学、企業の連携により実施している全学的取り組みを紹介した。
 
事例紹介 
小棹 理子
   
13:00 事例紹介 「ICT活用による人間力獲得のためのシステム」
    山梨学院短期大学 保育科准教授   野中 弘敏 氏
             食物栄養科講師 本長 健介 氏
   学生の学ぶ意欲、社会への使命感、探究心、基礎学力、対人関係能力など、専門基礎を支えるリテラシーを整理してわかりやすく概念化するとともに、特別演習科目の設置、知識定着のための自学自習システム構築、学生にリテラシーの獲得を確認させて学習意欲を図る学習成果シートなど、人間力獲得を目指した取り組みを紹介した。
 
事例紹介
野中 弘敏
本長 健介
13:35 休憩  
     
13:45 全体討議 「連携の中で問題解決を図る〜教育戦略の探求〜」
   地域に根差した生涯学習拠点の機能を確保するには、一大学だけでは困難であり、各短期大学が特色を持ち寄っての地域社会との連携・協力が不可欠となることから、コンソーシアムの在り方について事例を踏まえて理解を深めた。
  就業力を培うために前提となる高校段階の学力水準が必ずしも満たされているとは言い難い中で、短期大学本来の教育を展開していくには、リメディアル教育への対応が喫緊の課題となる。そこで、短期大学間連携の一つの形として、本協会からリメディアル教材を相互利用する構想を提案し、討議を通じて連携による教育の再構築を模索した。
課題提起 「短期大学コンソーシアム九州の発足経緯と活動方針」
    東海大学福岡短期大学 学長補佐 真下  仁 氏
真下  仁氏
   
提 案 「短期大学連携によるリメディアル教育の提案」
  紹 介 「リメディアル教育の取り組み」
    自由が丘産能短期大学 能率科教授    豊田 雄彦 氏
聖徳大学短期大学部 総合文化学科教授 不破 彰夫 氏
湘北短期大学 情報メディア学科教授    小棹 理子 氏
  提 案 短期大学会議教育改革ICT運営委員会   三ツ木 丈浩 委員
  討 議  
 
不破 彰夫氏  三ツ木 丈浩委員  全体討議
     
15:00 終了  
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