JUCE 公益社団法人 私立大学情報教育協会
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平成23年度

教育改革FD/IT理事長学長等会議 開催報告

開催日 平成23年8月3日(水)
会  場 法政大学(市ヶ谷キャンパス)
主  催 公益社団法人 私立大学情報教育協会
テーマ 大学の教育情報公表の戦略的活用を考える
開催趣旨  平成23年4月より大学設置規準において、大学の教育情報の公表が義務化、努力義務化された。その趣旨は、大学教育の状況を具体的に開示し、どのような人材を育成するのか、そのためにどのような教育方針の下で、卒業までに身に付けるべき能力を保証するのか、教育・学習内容及び方法、教育・学習の支援体制、学習成果の評価など、大学での取り組みを点検・評価し、工夫・改善への努力や課題を自主的に公表し、社会の理解と協力を得ることにある。
 強制と考えるのではなく、大学が組織的に教育の質的向上に努めている状況を主体的に学内外に公開することで、大学として社会的責任の向上に努めることが可能となる。また、入学を目指す学習者や保護者に対して、教育の特色、学習現場、卒業生の声などの教育情報を分かりやすく紹介するため、インターネット上で説得性のある教育情報の公表が望まれる。
 それには、教育の質を追求する情報収集と情報分析の体制、教育の多様化、特色化、個性化を高めるための大学としての情報戦略、教職員が人材育成に如何に向き合い、自己変革できるかが課題となる。
 本会議では、大学の社会的責任として教育情報の公表を確認する中で、教育の質的向上を図るための自主・自律的な教育情報の取り組みと戦略的な活用について理解を深めることにしたい。
参加対象
  加盟大学・短期大学の理事長、学長、理事、副学長(学長補佐)、学部長、教務部長(教員限定)、短期大学の学科長
参加者数   136名(74大学、9短大)

12:45 会長挨拶

向殿 政男 氏(公益社団法人 私立大学情報教育協会)
  会場校挨拶

増 田 壽 男 氏(法政大学総長)


13:00

講演
「大学における教育情報開示の意義」

黒 田 壽 二 氏(大学基準協会副会長、金沢工業大学学園長・総長)

 教育情報の公表は法的に強制された義務ととらえるのでなく、国民一般に理解を求めることを通じて、大学の自己改革を進める機会として考えることが重要であることを金沢工業大学での事例も含め紹介いただいた。



14:00

講 演
「大学を自己革新する戦略的な教育情報とは」

金 子 元 久 氏(国立大学財務経営センター教授、研究部長)

 教育の質保証を可視化する手段としての教育情報の公表は、長期的には大学の基本的在り方に大きな影響を与える。教育の質を追求する情報収集と情報分析の体制の整備が必要であり、また、教職員一人々の意識改革までを視野に入れた戦略的な公表を紹介いただいた。



15:00  休憩(20分)

 


15:20

全体討議
「教育の質的向上を図るための教育情報の公表を考える」 
 教育情報の公表を通じて、大学教育改革の積極化、進展が促進され、教育の質的向上に大きな期待がもてることに注視して、インターネットを活用した教育情報公表の戦略をシンポジューム形式で探求した。

問題提起
課題提起
  ○「大学教育の質保証を踏まえた情報公表(私立大学連盟報告書)」
   松 本 亮 三 氏(日本私立大学連盟教育研究委員会委員長、
              東海大学観光学部長) 

  ○「国際化に対応した教育情報の公開と人材確保の情報戦略」
   吉 田 賢 一 氏(株式会社日本総合研究所上席主任研究員)

事例紹介 「Webサイトを活用した情報公開の事例紹介」
   石井 博文 氏(芝浦工業大学専務理事)

討議
 松 本 亮 三 氏(日本私立大学連盟教育研究委員会委員長、
              東海大学観光学部長) 
 吉 田 賢 一 氏(株式会社日本総合研究所上席主任研究員)
 石井 博文 氏(芝浦工業大学専務理事)
 
向殿 政男 氏(私立大学情報教育協会会長、明治大学)
 直井 英雄 氏(私立大学情報教育協会副会長、東京理科大学)
 疋田 康行 氏(私立大学情報教育協会常務理事、立教大学)
 戸高 敏之 氏(私立大学情報教育協会顧問、同志社大学)


松 本 亮 三 氏


吉 田 賢 一 氏


石井 博文 氏

 17:00 

関連情報提供

 「私立大学教員授業改善白書」
 「クラウドシステム導入の留意点」
 「教育の情報化投資の実態」


17:30 懇親会