JUCE 社団法人 私立大学情報教育協会
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平成26年度 短期大学教育改革ICT戦略会議 開催報告

開催日 平成26年9月4日(木) 13:00〜16:30

会  場 アルカディア市ヶ谷(東京、私学会館)
     
主  催 公益社団法人 私立大学情報教育協会
     
参加対象
国公私立短期大学の学長、学科長、学科教員、事務局長、事務職員
     
参加者数 47名(37短期大学)
     
開催趣旨  中央教育審議会では、短期大学の教育の在り方について、その役割と機能の面から見直しを進めており、短期大学は4年制大学と専門学校との差異化を通じて、強みを具体的に明確化していく点が問われている。このような状況を踏まえて、地域社会や産業界から強く求められている「短期大学士力」を有する有為な人材育成に積極的に取り組む必要があり、アクティブ・ラーニングなど効果的な教育方法の導入による抜本的な教育改革が不可欠となっている。
 そこで、本会議では、中央教育審議会での審議の動向を踏まえて、短期大学士として必要な能力を整理確認する中で、職業一般に必要な教養教育、地域・企業等社会の人材ニーズに対応した教育、ライフステージに応じた教育、学士課程教育への接続教育の在り方を点検するエビデンスとして、「短期大学就業力コンソーシアム」の調査結果を活用した短期大学教育と就業力とのマッチングを通じて、さらなる短期大学士力の確立を目指す契機としたい。

プログラム


アクティブ・ラーニング事例1
  「アクティブ・ラーニング手法を取り入れた地域・産業界との連携教育」
  静岡英和学院大学短期大学部食物学科准教授 前田 節子 氏
 アクティブ・ラーニングを活用した教育力の強化、地域・産業界との連携によるインターンシップの高度化などの取り組みを食物学科の学生を対象に行い、その結果、学生の自主的な授業参加、課題発見力、実践的な計画・立案力、情報分析力などの社会人基礎力の向上に効果が見られたことを紹介された。
 
アクティブ・ラーニング事例 
  「自ら考え行動しチーム貢献できる保育者養成」
  聖徳大学大学院教職研究科、聖徳大学短期大学部保育科 教授 藪中 征代 氏
 学生の主体的な学びを推進する課題解決型学習として、少人数コミュニティを形成し、保育現場と連携したテーマ学習、学習成果の発表、相互評価の実施などアクティブ・ラーニングを駆使するとともに、保育科教員全員によるFD活動、事務局による教育支援体制など全学をあげての教育を通して、保育現場で必要とされる能力向上に効果がみられたことを紹介された。
 
話題提供 「短期大学士力の考察〜中央教育審議会での意見を踏まえて〜」
  中央教育審議会大学教育部会短期大学ワーキンググループ専門委員 小林 雅之 氏
 現在、検討が進められている「短期大学教育の在り方」についての意見等を紹介いただき、短期大学における教育の価値について共通認識を得るため、短期大学士力として身につけるべき教養教育、職業教育のための基礎的な実務教育等、短期大学の強みを発揮するための教育改善について話題提供をいただき、参加者を交えて意見交換を行った。
 
活動報告 「短期大学就業力コンソーシアムによる教育点検」
  「短期大学就業力コンソーシアムの実施報告」
         短期大学会議教育改革ICT戦略運営委員会委員
       自由が丘産能短期大学能率科教授  豊田 雄彦 氏
 
  「教育成果を点検するための卒業生アンケートの活用」
         戸板女子短期大学 メディアセンター/キャリアセンター部長 坂 勇次郎 氏
 職業一般に必要な教養教育、地域・企業等社会の人材ニーズに対応した教育、ライフステージに応じた教育、学士課程教育への接続教育の在り方を点検するエビデンスとして、短期大学として取り組むべき課題を洗い出し、教育改善に向けた取り組みを促進するコンソーシアムについて、実施報告と事例を踏まえた活用の意義・効果を紹介し、意見交換をする中でコンソーシアムの拡充を呼びかけた。
   
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