日 時:平成22年8月3日(火)
場 所:早稲田大学(大隈記念講堂小講堂) MAP
新宿区西早稲田1-6-1
T E L:03-3203-4141
テーマ
社会的・職業的自立に向けたキャリア形成教育を考える
開催趣旨
大学の出口である卒業生の企業・社会での評価が厳しい。採用段階で学生に求める能力水準が高度化してきており、社会人に求められる基礎的な能力の獲得が重視されている。また、就業しても期待に十分応えられない卒業生が増大化し、卒業生の3割が3年以内に離職するなど、一部の大学を除き、総じて大学卒業生に対する信頼性が低下してきている。日本の将来を担うべき人材の育成に大きく関与している大学教育に、国・企業等から改めて質の保証が求められてきている。
平成20年12月の文部科学省中央教育審議会の「学士課程教育の構築に向けて」の答申では、学生が社会で通用する力を確実に身に付けさせることの重要性を掲げ、学生本位の改革を指摘している。とりわけ教育課程では、教育課程の体系化・構造化、生涯を通じた持続的な就業力の育成を目指すキャリア教育の教育課程での位置付け、共通教育や基礎教育の徹底などの取り組みを提言している。その後、同審議会質保証システム部会では、平成21年12月に「大学における社会的・職業的自立に関する指導等(キャリアガイダンス)の実施について(審議経過概要)」の中で、キャリアガイダンスを大学設置基準に規定し、義務化する予定としている。
基準改正の意味するところは、就職活動の技術的な指導ではなく、生涯を通じた持続的な就業力の育成を目指し、豊かな人間形成と人生設計に資することを目的としている。そこでは、専門分野の知識・技能とともに、職業を通じて社会にどのように関与すべきかを考え、行動する能力を身に付けることが課題とされている。教育課程での専門教育と専門分野を超えた汎用的能力(ジェネリックスキル)を育成する教養教育・共通教育との組み合わせによる教育課程の再編成、教育内容、教育方法及び組織的な学習支援体制の整備を呼びかけている。
本会議では、人材育成に対する大学の社会的責任の大きさを確認する中で、社会的・職業的自立に向けた大学教育の在り方について理解を深めるとともに、優れた成果をあげている事例を踏まえ、キャリア形成教育を含む大学教育の工夫改善を模索したい。
プログラム
12:45 | 開会挨拶 向 殿 政 男 会長(社団法人 私立大学情報教育協会) |
会場校挨拶 白 井 克 彦 氏(早稲田大学総長、日本私立大学連盟会長、日本私立大学団体連合会会長) | |
13:00 | 講演「文部科学省中央教育審議会でのキャリア形成教育についての検討状況」 |
社会的・職業的自立に向けた指導等の実施で考慮すべき点を中心に、参考事例を含めて説明いただく。また、大学の社会的責務としての教育情報の公開についても言及いただく。 | |
講師:榎 本 剛 氏(文部科学省高等教育政策室企画官・室長) | |
14:00 | 講演「社会的・職業的自立をはぐくむ大学の教養教育について」 |
専門教育と専門分野を超えた汎用的能力(ジェネリックスキル)を育成する教養教育との組み合せをどのように考えるべきか、教育内容、教育方法の例示を含めて説明いただく。 | |
講師:藤 田 英 典 氏(日本学術会議教養教育・共通教育検討分科会委員長) | |
15:00 | 休 憩(20分) |
15:20 | 全体討議「キャリア形成教育を含む大学教育の工夫改善を考える」 |
※課題提起「実践事例を紹介し、課題等を整理する他、大学教育で身に付けるべき情報活用能力と教育体制を提言する」 | |
○東京女学館大学「教育課程の全体を通じてキャリア志向の取組を進める」 | |
(全授業がコミュニケーション能力、プレゼンテーション能力、異文化理解能力、IT能力、クリティカル思考能力、 問題発見・提案・実行能力、自己理解力のどの能力を伸ばすかシラバスで明示) |
|
加藤 千恵氏(国際教養学部教授・GP推進室長) | |
○私立大学情報教育協会事務局 「分野別教育に求められる情報活用能力と教育体制」 | |
16:40 | 関連情報提供 |
「産学連携人材ニーズ交流会の実験経過と今後の取組みについて」 | |
「教育研究を支える情報セキュリティの点検評価結果について」 | |
「教育の情報化投資の実態と教育効果の評価」 | |
17:15 | 移動 |
17:30 | 懇親会 |
18:30 | 閉 会 |
■ 参加資格・対象
当協会に加盟している学校法人、大学、短期大学の理事長、学長、理事、副学長(学長補佐)、学部長、教務部長(教員限定)、短期大学学科長のご本人とします。
ご本人が出席されない代理者だけによる参加はできません。なお、ご本人出席に伴う随員は、3名まで参加が可能です。
■ 参加費
1名 14,000円(税込)
■ 申込方法
別紙申込用紙にて法人又は大学単位で一括して7月30日までに郵送又はFAXして下さい。
参加費は法人又は大学単位でまとめ、下記宛に8月2日までに振り込み下さい。
申込用紙 こちら からダウンロードしてお使い下さい(PDF形式)
<振込先>りそな銀行 市ケ谷支店 普通預金0054409
(シャ) シジョウキョウ
名義人 (社) 私情協
なお、7月31日までのキャンセルについては参加費を返金しますが、それ以降は資料代(郵送費含)、返金振込手数料を請求させていただきますので、あらかじめ了承下さい。
■ 会場への交通
JR山手線又は西武線高田馬場駅よりバスで早稲田大学正門前
地下鉄東京メトロ東西線早稲田徒歩5分(地図参照)
■ 送付先・問い合わせ
社団法人私立大学情報教育協会
〒102ー0073 東京都千代田区九段北4−1−14 No.1 山崎ビル4階
TEL:03-3261-2798 FAX:03-3261-5473
E-mail:info@juce.jp