人材育成を最大の使命とする大学教育について、社会から質の保証が問われている。それに応えるためには、教育改善に向けて理事会、教員組織、職員組織が一
体となって取り組むことが要請される。このような中で職員の役割は、教育改革を効果的に進めるためのコーディネート、マネジメントを通して教育支援、人材
育成支援を実現することにある。
そこで、本講習会では、講義およびディスカッションを通じて、大学職員に求められる役割や責任を理解するとともに、魅力ある大学づくりのために各参加の意
識改革を促すこととする。
大学が抱える様々な課題について、研修運営委員会が選出したそれぞれの分野で経験豊富な私立大学職員(管理職相当)が、テーマごとに講義を行います。
研修後半にはグループディスカッションの時間を設け、講義の内容と自己の業務を関連付けて考えることにより、本講習会の趣旨をより明確に理解していただくことにしております。
また、講習の理解促進を図るため、講演、事例紹介、用語解説、私情協の活動紹介などを随所に盛り込む予定です。
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本講習会は、単なる情報リテラシーの習得、IT
活用による業務の効率化、事務システムの構築、運用のノウハウの習得を目指すものではありません。またPC
等による実習は行いません。
加盟大学・短期大学の職員で、情報技術を活用した業務の情報化と教育支援に関する基礎知識の修得を希望する方。
浜名湖ロイヤルホテル (〒431-0101
静岡県浜松市雄踏町山崎4396-1 053-592-2222)
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本年度は合宿研修となります。参加者は全員上記ホテルへ宿泊いただきます。
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原則としてツインルームとします。部屋の割り当ては当方で行います。
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最寄り駅JR東海道本線「舞阪」駅(東海道新幹線「浜松」駅より5
分)より送迎バスを用意しております。
1 名につき32,000円
講義(1)「期待される職員像
〜教育の支援者としての働き〜」
講師: 杉町
宏氏(立命館大学情報理工学部事務室事務長)
| 本講義では、大学の教育活動を支援する立場から、大学が抱える教育問題、人材育成の現状について共通認識を持つとともに、それらの課題解決に向けて職員に求められる基本的な能力・姿勢について解説した。
とりわけ基本的な能力の一つとして、教員との協働化、経営管理組織への提案、職員組織間での調整・マネジメントを取り上げた。 |
(キーワード)
- 大学を取り巻く情勢と社会が求める人材育成
- 大学の社会的責任
- 教育改革の必要性
- 教職協働のあり方
- 求められる資質・職員像とスタッフディベロップメント
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講義(2)「大学運営と情報化戦略」
講師:梶田 晶子氏(東海大学総合情報センターシ情報ステム開発課課長)
| 大学運営の活性化のために、ITを活用した新たな環境づくりが求められている。情報の共有は単に業務の効率化や学生・教職員一人ひとりへの支援やサービスに留まらず、経営戦略や組織改革といった大学の意思決定にまで活用されつつある。
本講義では、大学改革を進めるための基盤としての情報戦略について解説を行った。
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(キーワード)
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講義(3)「情報技術の活用による教育支援・人材育成支援」
講師:
斉藤 和郎氏(札幌学院大学情報処理課長)
事例紹介:
斎藤真左樹氏(日本福祉大学教育開発担当部長)
事例紹介:
高橋 公生氏(名古屋学院大学学術情報センター課長)
| 本講義では、教育改善を実現するための有効な手段として、情報技術の活用を取り上げた。多様な学力・モチベーション・価値
観を持つ学生を、大学が質保証して社会に送り出すには、従来の授業形態や学生指導の方法では限界がある。教員に対する教育支援や学生の学習指導の支援、
キャリアアップ支援について、実際の大学で行われている先進的な取り組みを紹介するとともに今後の課題や対策を考えた。
※写真は斉藤氏 |
(キーワード)
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講義(4)「情報技術導入による大学の新たな可能性」
講師:
山崎 達朗氏(芝浦工業大学学術情報センター事務部長)
| 本講義では、情報技術による教育・学習支援の事例や学生サービスの最新動向について事例をもとに紹介し、可能性と限界を見
極めるとともに、教育・学生情報の漏洩対策等、情報のセキュリティについても解説した。また、大学職員として最低限身につけるべき情報技術力(ITスキ
ル)の基礎を紹介した。 |
(キーワード)
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技術導入に伴う心構え
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職員に求められるITスキル
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e-ラーニング
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情報セキュリティ
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