開催報告
- 日程： 平成23年7月6日(水) 12:45開始〜8日(金) 正午解散
- 会場： 浜名湖ロイヤルホテル（静岡県浜松市）
- 参加者： 180 名（80大学、2短期大学 ）
研修の模様
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| 全体会 | 岡本史紀氏(芝浦工業大学) | 木村増夫氏(上智大学) |
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| 齋藤真左樹氏(日本福祉大学) | 斉藤和郎氏（札幌学院大学） | 廣野哲郎氏（慶應義塾大学） |
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| グループ討議 | グループ討議 |
研修方針
開催趣旨
大学が掲げる「学士力」や教育の質の保証を実現し、次代を担う人材育成、国際化への対応や生涯学習など、大学教育に対する時代の要求に応えていくためには、戦略的な計画立案と教育環境の構築が不可欠であり、大学職員には、大学の直面する課題について、その解決に必要な情報を収集、分析、評価し、解決策を提案・実行する、情報活用能力と実行力が求められる。
本協会では、大学職員に求められるこれらの能力養成を支援するために、「基礎講習コース」（本コース）と、専門性を考慮した分科会を構成して、事例研究を踏まえて研究討議する「応用コース」（11月開催予定）の、2つの研究講習会を実施している。
本コースは、大学を取り巻く環境や求められる役割、大学職員に求められる能力、大学運営等における情報の活用事例を講義で紹介する。勤務年数の浅い方々や他業種からの転職者には大学という職場や職員の役割を学ぶ機会を、中堅層や管理職には自大学、自己の職場、自己の役割を振り返る機会を提供するとともに、日常の勤務では経験できない、多様な経験や価値観を持つ他大学職員とのグループ討議を通して、問題発見から解決に向けてのプロセスを経験し、情報活用の重要性を理解し、その活用による問題解決能力を高めることを目的とする。
本コースのねらい
開催趣旨に基づき、参加者が次のような成果を獲得することを目指します。
- 大学を取り巻く環境、社会が大学に求める役割についての認識を深める。
- 大学職員に求められる役割と能力（「職員力」）について理解する。
- 情報を活用することの重要性を理解し、その活用による問題解決能力を高める。
- 問題解決のプロセスを実践し、理解する。
- 参加者間の人的ネットワークを構築する。
進め方
本コースのねらいを達成するために、次のステップで研修を行います。
- イントロダクションでは、大学の使命と、大学職員に求められる能力や姿勢について説明します。
- 講義では、大学を取り巻く環境の変化、大学の運営や意思決定、学修支援や学生指導における情報活用事例を踏まえて、情報を活用することの重要性について説明します。
- グループ討議では、講義を参考に各自が職場における課題を洗い出し、グループとしてのテーマを設定し、討議や創造技法を用いた分析等をとおして問題解決のプロセスを経験します。
- 本コース参加の総括として、“自己のアクションプラン”を作成します。
※グループ討議は8人程度のグループで行います。
※各プログラムにおいて学習目標を具体的に示すとともに、その到達度を評価するための指標を提示します。これは、受講者全員が目標を共有するとともに、ひとり一人が自らの学びを省察しながら、より主体的に講習に取り組む意欲を喚起することを目的としています。
受講対象者
私立大学・短期大学に所属する職員 ※当協会への加盟・非加盟は問いません。
日程
平成23年7月6日(水) 12時45分 〜 8日(金) 正午解散
※ 詳細スケジュールはタイムテーブルをご覧下さい。
会場
浜名湖ロイヤルホテル
（〒431-0101 静岡県浜松市西区雄踏町山崎4396-1 �� 053-592-2222）
※本年度は合宿研修となります。参加者は全員上記ホテルへ宿泊いただきます。
※原則として1部屋2名で、部屋割りは当方で行います。健康管理については十分にご留意ください。
※最寄り駅ＪＲ東海道本線「舞阪」駅（浜松駅より約5分）より送迎バスを用意しております。
募集定員
200 名
参加費
加盟校・・・1名につき28,000円 ／ 非加盟校・・・1名につき56,000円 加盟校情報はこちらをご覧ください。
参加費の支払い方法は、「参加費の支払い」をご覧ください。
その他に、宿泊費（2泊5食付）として27,500円を1日目受付時に直接ホテルへお支払いください。
申込方法
各大学で参加者を取りまとめ、6月24日(金)までに、申込ＷＥＢページからお申込いただくか、「参加申込書」にご記入いただきＦＡＸで申し込みください。参加申込者についての必要事項は必ず全員分記入してください。締切日以降も定員に余裕があれば受付けますので、お問い合わせ下さい。
FAX:03-3261-5473（お問い合わせTel: 03-3261-2798）
参加費の支払い
参加費は、大学ごとに一括して7月1日(金)までに銀行振込によりお支払いください。
＜振込先＞
りそな銀行 市ヶ谷支店 普通預金口座
口座番号： ００５４４０９
名 義 人： 私情協
シジョウキョウ
※お願い：振り込み名義に「k23」の記号を追記願います。WEB申し込みで振込Noが付与された場合にはその記号の追記をお願いいたします。（他のイベント振込と区分けをするために、ご協力をお願いいたします）
※キャンセルの場合は6月30日(木)までにご連絡いただければ振り込み手数料を差し引いた参加費を返金します。それ以降のキャンセルは、資料代等の実費を請求します。
※当日のキャンセルは、ホテルのキャンセル料が100%発生しますのでご了承願います
プログラム概要
イントロダクション
テーマ：大学職員に求められる能力
説明者：木村 増夫氏（上智大学学生局長、大学職員情報化研究講習会運営委員会委員長）
本コースのねらい、大学の使命、大学職員に求められる能力や姿勢について説明し、研修を始めるにあたっての基本的な認識の共有を図る。
講義
講義-1 大学運営と情報の活用
講師：齋藤 真左樹氏（日本福祉大学執行役員、大学事務局長）
大学は、教育・研究の成果をはじめとして情報の宝庫といえる。しかしその情報は活用されなければ意味を持たない。情報を活用するためには情報環境の整備もさることながら、それを活用する能力が問われる。高等教育のユニバーサル化、グローバル化、大学認証評価と教育の質保証など、大学を取り巻く環境変化に迅速かつ柔軟に対応するために、情報を最大限活用することによって、教育改革、業務改革、経営支援などを行う時代である。
学生・教員に、より充実した学問・研究の場を提供し、大学の使命を果たすために、大学運営の根幹を支える情報の活用の重要性について、経営戦略や組織改革など、組織における意思決定のプロセスを中心に、本学の事例も紹介しながら解説する。
講義-2 情報技術を活用した教育支援・人材育成支援に求められるもの
講師：斉藤 和郎氏（札幌学院大学教務部事務部長、大学職員情報化研究講習会運営委員会副委員長）
教育改革を推進する手段として、情報技術の活用は有効である。一方で、単に情報技術を導入しただけでは本来の目的を達成できないことも確かである。
目標を明確化し、その到達度を適正に評価・分析し、次の改善につなげていく。こういったプロセスを教職員の組織的な連携によって展開し、例えば、「自分たちの大学も変わることができる」、「何よりも自分たち自身が変わることが大切だ」という気づきの中で人と組織がともに変革していくような場の形成が求められているのかもしれない。
本講義では、先行事例を参照しながら、情報技術を活用した教育支援・人材育成支援を展開する際に、わたしたち職員が備えるべき視点、担うべき役割について受講者と一緒に考えてみる。
グループ討議概要
1. オリエンテーション
グループ討議を稔り多いものにするため、創造技法の基本や討議への心構えについて解説する。
2. 討議
４つのステージに分けて段階的に行い、最終日に成果発表を行う。各ステージに到達度評価項目と指標を設け、自己評価により到達度を確認する。（各ステージの時間配分はタイムテーブル参照。）
第１ステージ
職場における課題の洗い出し、グループ討議のテーマ（課題）設定を行う。
テーマ例）「職員力」向上のための情報活用と自己研鑽
学生によりよい学修環境を提供するための情報・情報技術活用
戦略的な大学運営を支える情報基盤のあり方 等
★到達度評価
・課題発見能力：大学が抱える諸問題について、その本質的な課題を探るため、
多様な観点から事象を分析しようとする態度を持つ。
第２ステージ
選定したテーマについて、創造技法を活用して問題点の掘り下げを行い、解決策を検討する。
★到達度評価
・創造的思考力：課題解決を図るため、独創的かつ斬新なアイデアを提示し、創造的な
議論を促そうとする態度を持つ。
・コミュニケーション能力：他のメンバーの意見やアイデアを尊重し、議論を発展させる
ためにお互いに協調しようとする態度を持つ。
第３ステージ
グループとしての結論、発表資料をまとめるとともに、研修で得たものを、各自、振り返る。
★到達度評価
・スキルを使う姿勢と態度：討議を通じて学んだ成果を認識し、これを常に磨きながら、
自身の大学の教育改善に使おうとする態度を持つ。
第４ステージ
成果の発表、他グループとの意見交換を行う。
★到達度評価
・プレゼンテーション能力：グループでの討議内容を他のグループに分かりやすく伝える
ため、相互に協力しながらポイントを取りまとめ、簡潔に発表
する。
・人的ネットワーク：大学に戻ってからもメール等で交流を続け、相互に刺激し合えるよう
な人的ネットワーク（人脈）を形成する。
アクションプランの作成
本コースでの学びの成果を自大学においてどのように活かしたいか、これを具体的な行動計画（アクションプラン）としてまとめる。
タイムテーブル
お問い合わせ
公益社団法人私立大学情報教育協会事務局
〒102-0073千代田区九段北4-1-14 九段北TLビル4F
TEL:03-3261-2798 FAX:03-3261-5473
