「大学教育の質的転換を図るための改革行動とICT活用の可能性」
大学力が国・社会における発展の成否を担っています。文部科学省としても平成29年度までの5年間に「大学教育の質的転換」を目指した大学改革実行プランを作成し、個々の大学が建学の理念を踏まえて多様な教育改革へ踏み出せるよう補助金などの支援を通じて、大学に改革行動への働きかけを積極化しています。
このような中で教育再生実行会議では、グローバル化に対応した教育環境づくり、イノベーション創出のための教育・研究環境づくり、学生を鍛え上げ社会に送りだす教育機能の強化、大学での社会人の学び直し機能の強化、大学のガバナンス改革などが取り組みの視点としてあげられています。とりわけ教育機能の強化では、教育課程の体系化、学生の主体的な学びを確立するための授業や学修方法、学修時間の確保、学修成果の可視化など全学的な教学マネジメントの改善が指摘されています。
そのようなことから、本研究講習会では教育改革の実行を効果的に進めるため、情報通信技術を利活用した教育改善及び人材育成の工夫、情報通信技術を活用した教育の支援体制、情報資産の利活用および保護の機能強化について共通理解を図り、あるべき姿を考察します。
日程・会場
日程:平成25年11月15日(金)午前9時30分〜午後5時 (受付:午前9時から)
会場:早稲田大学国際会議場(東京都新宿区西早稲田1-6-1)
※JR山手線 高田馬場駅から徒歩20分
※西武新宿線 高田馬場駅から徒歩20分
※東京メトロ 東西線 早稲田駅から徒歩10分
※東京メトロ 副都心線 西早稲田駅から徒歩25分
※都営バス 高田馬場−早大正門行き(学02)
※都営バス 西早稲田バス停から徒歩3分
※都電 荒川線 早稲田駅から徒歩5分
参加対象者
- 私立大学・短期大学に所属する職員及び教員(本協会への加盟・非加盟は問いません)
−テーマに興味・関心のある方で、自大学での課題解決のために情報収集を必要とする方
−「基礎講習コース」への参加経験は問いません
−所属部署は限定しません
- 研究講習会の開催内容に関連する本協会賛助会員企業の社員
募集定員
120名(先着順)
参加費
参加費: 加盟校・・・1 名につき23,000円 / 非加盟校・・・1 名につき46,000円
参加費の支払い方法は、「参加費の支払い」をご覧ください。
申し込み方法
各大学で参加希望をおとりまとめの上、11月8日(金)までに、「参加申込書」にご記入いただき下記宛にFAX願います。参加申込者についての必要事項は必ず全員分記入してください。
締切日を過ぎても定員に余裕があれば受け付けますので、どうぞお問い合わせ下さい。
参加申込書:左のリンクからダウンロードして利用下さい。
※ FAX:03-3261-5473(お問い合わせTel:03-3261-2798)
参加費の支払い
参加費は、大学ごとに一括して11月13日(水)までに銀行振込によりお支払いください。
<振込先> りそな銀行 市ヶ谷支店 普通預金口座
口座番号:0054409
名 義 人:私情協
シジョウキョウ
※ お願い:振込名義に「oy25」の記号を追記願います。
※ キャンセルの場合は11月13日(水)までにご連絡いただければ振り込み手数料を差し引いた参加費を返金します。それ以降は、資料代等の実費を請求します。
全体会 9:30〜11:25 1F 井深大記念ホール
◆ 担当理事挨拶(5分) 深澤 良彰氏(早稲田大学理事)
◆ イントロダクション(15分)
本研究講習会のねらい、大学の人材育成に対する国・社会からの要請
木村 増夫氏(学校法人上智学院理事長付主幹、運営委員会委員長)
◆ 基調講演(70分)
大学教育の質的転換を図るために〜いま大学に求められる改革行動とは〜
金子 元久氏(筑波大学大学研究センター教授)
◆ 大学教育への提言(25分)
未知の時代を切り拓く教育とICT活用
井端 正臣氏(私立大学情報教育協会事務局長)
分科会 11:40〜17:00 3F 会議室
第1分科会 主体的学びを促進するICTを活用した学修支援環境の考察
討議内容
学生の主体的学びを効果的に進める上で理解しておくべき情報通信技術の活用および支援体制について考察する。具体的には以下の内容について事例および説明を受け、その後全体もしくはグループに分かれてあるべき姿を検討する。
◇LMS(学修支援システム)を活用した事前・事後学修への取り組み
(名古屋学院大学教授 児島完二氏)
◇学修ポートフォリオを活用した教育への取り組み(帝塚山大学学長 岩井洋氏)
対象部署
- 教務、学生、キャリア支援担当、FD・SD推進、図書館、情報システム
第2分科会 教学マネジメントを活性化するためのICT活用の考察
討議内容
組織的な教育改革を進める上で理解しておくべき学士課程教育の目標、カリキュラム編成、教育プログラム・シラバスの明確化、授業科目の役割分担などの教学マネジメントの重要性を確認し、それらの機能を強化するための情報通信技術の活用および工夫について考察する。具体的には2つの情報提供および説明を受け、その後全体もしくはグループに分かれてあるべき姿を検討する。
◇Webサイトで可視化する教育課程(授業科目のナンバリング、履修モデル等)体系化への取り組み
(国際基督教大学副学長 森本あんり氏)
◇ラーニング・コモンズ構築を基盤とした組織的な教育改革の取り組み
(同志社大学学習支援・教育開発センター事務長 井上真琴氏)
対象部署
- 教務、全学共通教育担当、FD・SD推進、教育支援、キャリア支援、企画担当、情報システム
第3分科会 改革行動を支援するICT活用と情報システム部門の役割
討議内容
改革行動をICTの活用により支援するためには、情報システム部門の職員として教育改革を進めるための基盤的な情報環境の整備・充実に向けた情報システムの高度化と持続可能化の視点から積極的に関与する必要がある。とりわけ教育情報の見える化や授業改善などの改革を支援するICTの具体例を通じて、情報システム部門のあるべき姿について意見交換を行う。
◇大学情報の戦略的活用による教育情報公表の工夫への取り組み
(芝浦工業大学理事室部長 石井博文氏)
◇教育改善に向けた学修支援基盤システムの高度化における情報システム部門の役割
(東洋大学情報システム部情報システム課主任 藤原喜仁氏)
対象部署
- 情報システム、教務、企画担当