社団法人私立大学情報教育協会
平成18年度第4回被服学教育IT活用研究委員会議事概要

T.日時:平成18年9月1日(金)午後2時から午後4時まで

U.場所:私情協事務局会議室

V.出席者:高部委員長、猪又、小原、鈴木、小倉、伊佐治、山口、雲田各委員
       井端事務局長、木田
W.議事進行

1.コア・カリキュラムを意識した教育の到達目標
  猪又委員に提出いただいた原稿をもとに自由討議した結果、以下の点を加筆修正いただくこととした。

  • 1行目〜5行目はカットする。
  • 12行目「このように・・・」の一文はカットする。
  • 10行目「科目のほかに」は「科目および」に変更する
  • 16行目「従来の学問領域の分類ではなく」の前に「本委員会では」を加える。

2.教育現場での課題
  小原委員に提出いただいた原稿を原稿をもとに自由討議した結果、以下の旨の意見があった。

学生の問題

  • 学力の低下のみならず、学力の格差が生じてきていることも問題ではないか(できる子とできない子のレベルが離れてどの水準に合わせて授業すべきか難しい)。
  • 精神的理由で登校できない学生が増えた。

教員の問題

  • 教員の問題点として、FDの必要性を前面的に打ち出したほうがよい。
  • さらに、先生方の教育を支援するための体制を充実して欲しい、という旨を謳ったほうが良い。
      →「教員のFD研究と支援体制」として取りまとめる。

共通の問題

  • 被服学教育の質保証と、その実現に向けて教員間連携、教材共有化の必要性を主張した方がよい。
  • 外部にコンソーシアムを作って教員相互に授業改善に関する情報交換するとともに、学外でのFDを充実するということにも触れた方が良いのでは。
    → 教員と共通は類似した問題で、教育効果と教育の効率化が課題となっていて、一大学の教員ではカバーしきれない分野も出てきてしまう。そのような授業に対しては大学間で共通的な補強し合うと捉えてよいのか。
    → むしろ大学間で必要な教育環境に関するガイドラインを作成し、それをもとに大学当局に対して設備環境の充実を訴えかけるという方向に取りまとめていただきたい。
  • 全体的に一つの項目につき3〜4行でまとめる。
  • 学生、教員、共通という項目はなくし、1)〜3)のタイトルは以下の通りに変更する。

    1)学生への動機付け・学習意欲の向上

    2)FD研究と支援体制

    3)被服学教育の質の保証

  • 中心機関となる組織とあるが、大学が分担するという表現でも良い。

 以上の意見を踏まえ、小原委員に加筆修正いただくこととした。
 
3.教育改善のための授業設計・開発・運営の方向性
  高部委員長より原稿について報告いただいた後に自由討議した結果、以下の点を加筆修正いただくこととした。

  • 先生方のFDに役立つものとしたい。理想論で良い。
  • 例えば「学生の学習意欲を向上」させるために、どういう授業の工夫が考えられるか論じていただきたい。
    → 動機付けのためには、座学だけではなく、体を動かすこと(実習)作業も必要。
  • 具体的な90分の授業進行・スケジュールを想定して、具体的にどのような運営を行えば効果的と考えられる内容にしていただきたい。
  • 学生は講義で知識を教えても体得することができない。身近な例と提示することによって理解度の促進を図ることができる。
  • (2)授業形態の工夫で「問題解決型の授業展開」とあるが、具体的にそれをどのように実現するのかを書いていただきたい。
  • 授業後に学生に対してわからなかった部分を書かせて、次回に挙がってきた点を説明する。学生とのコミュニケーションを毎回行わないと、学生は教員が一方的に話していると思ってしまう。
  • 講義だけで授業を終えるのではなく、必ず毎回紙でもメールでも何でも良いので感想を集めた方がよい。
  • 学生は自分で調べるよりも、教員が何でも教えてくれると考えがちである。
     
    創造力→デザインでは、考える力が創造力の源泉となる。デザインをする上で最も重要なのは制作意図であり、またイメージを豊かにとはよく言うが、そのイメージの源泉となるのは、学生の思考力である。制作意図に即した作品を作るために必要な知識は学生自ら発見する必要があるし、また作品が完成した際にも製作意図に照らして分析評価することも必要である。
     
      以上、高部委員長には下記のポイントを踏まえて加筆修正いただくこととした。
  • 教育現場での課題を受けて、どのように教育改善すべきかを書く。
  • 授業設計においては動機付け、
  • 授業効果の検証評価についても触れていただく。
  • 検証評価はどのようにすべきか→学生アンケートだけではなく、外部(他大学の先生や専門家)にも成果を公開して評価してもらうことが必要では。

4.ITを活用した授業モデル
各授業モデルのタイトルは、以下の通りに変更することとした。

(1) データベースを活用した被服学体形学演習
(2) ビジュアル教材を活用した被服材料学
(3) 学内LANを用いた素材設計演習
(4) Web上のバーチャル講評会

(1)データベースを活用した被服学体形学演習

 高部委員長より原稿について報告いただいた後に自由討議した結果、以下の点を加筆修正いただくこととした。

  • シナリオには授業属性(配当年次、コマ数、時間など)を記述いただく。
  • ここでは1コマをクローズアップしたのではないため、数コマ続きであることを明記する。
  • IT活用の詳細では、画像(ビジュアルなものだと尚良い)を文章の展開に合わせて文中に貼り付ける。
  • 授業効果を増やす。
  • 問題点はexcelの習熟度だけでなく、他も点もあげる。
  • 5と6は一緒にする。
     

(2)ビジュアル教材を活用した被服材料学

 山口委員より原稿について報告いただいた後に自由討議した結果、以下の点を加筆修正いただくこととした。

  • 1.授業のねらい⇒「被服学」の分野では、は「この授業では」とする。
  • シナリオにおいて、授業展開を表にまとめる。
  • P3のpptの画像は減らす。
  • 5.問題点におけるホームページの妥当性については、詳細な内容を記述いただく。施設・設備の問題は削除する。

(3)学内LANを駆使した素材設計演習

 鈴木委員より原稿について報告いただいた後に自由討議した結果、以下の点を加筆修正いただくこととした。

  1. 授業のねらいの1行目〜6行目は削除する。
  2. シナリオでは衣服解体についての解説を詳細に記述していただく。
  3. .IT活用の詳細では、コンテンツや授業風景の画像を貼り付けていただく。
  4. 授業効果では根拠となるデータを示していただく。
  5. 問題点をもう少し具体的にしていただく。

(4)Webのバーチャル講評会

 小倉委員より原稿について報告いただいた後に自由討議した結果、以下の点を加筆修正いただくこととした。

  • 1.授業のねらいの1行目〜3行目は削除する。
  • 2.シナリオでは授業の属性(1年次、6週連続、学生数32名など)を記述いただく。また学生の制作過程など記述いただく。さらに課題作品の事例は削除する。
  • 3.IT活用の詳細では、学生の作品ページ、アンケートページの画像を拡大表示する。
  • 4.授業効果では、学生のナマの声も含めていただく。
  • 5.問題点では、評価項目の指針などについても触れていただく。

5.IT活用に伴う課題
 
伊佐治委員より原稿について報告いただいた後に自由討議した結果、以下の点を加筆修正いただくこととした。

  • 1行目〜4行目(・・・なっている。)まで削除いただく。
  • 産学連携の必要性についても触れていただく。