平成22年度 FDのための情報技術講習会 開催報告

■開催日程:平成22年3月10日(木)〜12日(土)

■会   場:関西大学千里山キャンパス

■参加者数:71名(39大学、3短期大学、1高等専門学校)

■講習会の目標 

教員の教育技術力向上を目指すため、情報通信技術を用いた教材作成や授業設計に関する技能や知識の習得を目的として、3つのコースを設定して実施をした。

■コース別の到達目標

 @ プレゼンテーション基礎コース
画像の組み込みやパワーポイントのアニメーションを利用した教材を作成できるように、教材作成技術の基本を習得することを目指した。
 A プレゼンテーション応用コース
教材に動画やアニメーションを取り入れ、概念理解の形成を促進できるよう動的な教材作成技術の習得を目指した。
 B 授業デザインコース
情報通信技術を取り入れた効果的な授業設計・授業の進め方を授業マネージメントの観点習得し、授業デザイン構築に必要な基本知識・技能の理解を深めることを目指した。

■実施結果

 @ プレゼンテーション「基礎コース」は、教材作成技術の基本の習得を目指し、講習を実施した。終了時のアンケートでは目的を「達成できたが3割、見通しがたったが7割、達成できなかったは0」であった。このことから、画像の組み込み、リンク・スライドショー等のアニメーション作成技術を習得する目的は概ね達成できたと考えられる。 見通しがたったという中には、今後の教材作りに講習会の成果が活かされる思いが込められており、FDの観点から授業の改善に向けた高い関心が感じられた。

 A プレゼンテーション「応用コース」では、動的な教材作成技術を習得することを目的に講習を実施した。終了時のアンケートでは目的を「達成できたが4割、見通しがたったが6割、達成できなかったは0」であり、動画やアニメーション活用の新たな技術が習得でき、概念理解に役立つ教材作成と講義展開の幅が広がったことが確認できた。 意見の中には、多様なコンテンツを扱ことが可能になり、授業に有効に活用できる見通しが立ったという意見もあった。一方、少数の意見では、アニメーションソフトでの教材作成にかなり詳しい講習を期待していた面もあり、今後より詳しい技術的講習も期待されている。

 B 授業デザインコースは、授業デザインの構築に必要な基本知識・技能の理解を深めることを目指して講習を実施した。終了アンケートでは、全員が「見通しはたった」と答えており、難易度については「普通が7割、難しいが3割、易しいは0」であった。 講習では、授業設計シナリオを使用したが、開始時に参加者のシナリオについての理解不足が感じられたが、ディスカッション・発表等を進める中で理解が高まり、最終的に作成したシナリオの完成度が高く、授業デザイン構築の理解が深まったことが確認できた。

 C 大学に戻ってからどのようにFDを展開するかのアンケートには、講習会の気づきを多くの教員へ講習会・報告会などの機会に共有していきたいという意見が確認できた。

研修の模様



yamada kajita
共通講義グループ討議

 

 

 


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