研究講習会は終了しました。 |
開催趣旨
文部科学省の「大学改革実行プラン」では、「主体的に学び・考え・行動する人材を育成する大学教育への転換」が求められ、アクティブ・ラーニングの重要性が指摘されています。ところで、それぞれの大学におけるICT環境・教室設備・授業形態などが問題となり、アクティブ・ラーニングの実施に踏み切れない教員が多数おられるのではないでしょうか。ここでは、そのような課題を持つ教員の方々に参加いただき、それぞれの環境下で実践可能な糸口を見つけていただくことを目指しております。
そのため本研究講習会では、事前・事後の学修を促進するための教材作成や学生参加型授業、学生が能動的に学ぶための授業方法など、ICTを活用した教育改善手法の習得を目的に以下の3つのコースを設定します。参加をご希望される場合には、それぞれのコースの概要や参加要件に基づき受講希望コースを選定の上、お申し込み下さい。
開催日程
平成26年2月26日(水)〜28日(金)
会場
大阪経済大学(大阪府東淀川区)
※会場に駐車場はありません。公共交通機関をご利用ください。
対象者
情報通信技術を活用した授業改善に関心のある私立大学・短期大学の教員(助教含む)
*職員は原則として対象外です
共通講義 1日目:9:50〜12:30
アクティブ・ラーニングに取り組むための教員の姿勢・教育手法について理解を共有した上で、「学生が能動的に学ぶ授業」を実現するための授業マネジメントや学修支援の仕組みなどについて理解を深めます。
基調講演 「主体性を育む授業とは(PBL授業の重要性)」
安西祐一郎 氏(独立行政法人日本学術振興会理事長)
授業事例1「レスポンスアナライザーを用いたチームベースドラーニング」
大久保由美子 氏(東京女子医科大学医学教育学教室)
授業事例2「eポートフォリオの導入と活用」
星野聡孝 氏(大阪府立大学高等教育推進機構教授)
コースのプログラム
1日目:13:30〜17:00、2日目:10:00〜17:00、3日目:10:00〜16:00
タブレットを意識した電子書籍型教材作成コース
<コース概要>
事前・事後の自己学修などを促進するために、タブレット端末での利用を想定した電子書籍型教材の作成技術を獲得し、各参加者が授業で使用する教材の一部分を作成することを目指します。教材のイメージは、文字と静止画像だけでなく、無料のプレゼンテーションソフト(Prezi)で作成したプレゼンテーションに音声を付けた短い動画も扱い、オーサリングツールで電子書籍(EPUB3形式)として完成させます。
なお、実習ではパソコンを用いますが、ご自分のタブレットをご利用になりたい方は持参下さい。
<参加要件>
※ 講義などでプレゼンテーションソフトを利用している方、静止画・音声・動画などの利用に関心がある方
<事前準備>
※ 授業または事前・事後学修用の教材を作成する資料として、テキストや画像、プレゼン資料など1コマ分を持参下さい
<コース内容>
【1日目】到達度:学修を手助けするプレゼンテーション資料の作成技術を獲得する
講義:プレゼンテーション資料の作成技術と電子書籍型教材の紹介
実習:Preziを用いたプレゼンテーションの作成方法
【2日目】到達度:教材を電子書籍化する技術を獲得する
実習:音声入力とプレゼンテーション画面の録画、ファイル変換方法
実習:オーサリングツールを用いた電子書籍型教材の作成方法
実習:授業で用いる電子書籍型教材の作成
【3日目】到達度:各自の授業で用いる電子書籍型教材を完成させる
実習:ピアレビューとグループ討議
実習:電子書籍型教材の修正
発表:発表と相互評価
LMS活用コース
<コース概要>
このコースでは、LMS(Learning Management System)を利用した事前・事後学修の展開、授業内での学生レスポンスの取得、双方向性を高めるタブレット利用など、学生参加型のアクティブ・ラーニングに求められる手法とLMSの活用技術の習得を目指します。
なお、講習ではタブレットを体験いただくために、参加者全員に教室仕様でのiPadを用意しています。ただし、ご自分のタブレットをご利用になりたい方は持参いただいても結構ですが利用できない場合もあります。
<参加要件>
※ LMSを用いた授業に関心のある方で、ワープロ、パワーポイントなど、基本的なアプリケーションを用いた教材作成ができる方
<事前準備>
※ 授業または事前・事後学修用の教材を作成する資料として、テキストや画像、プレゼン資料など1コマ分を持参下さい
<コース内容>
【1日目】到達度:学生参加型アクティブ・ラーニングのテクニックを知る
講義:学生参加型アクティブ・ラーニングの授業の実際
実習:自分の授業での学生参加型アクティブ・ラーニングをイメージさせる
【2日目】到達度:学生参加型アクティブ・ラーニング実現に向けたICT活用技術を獲得する
講義:LMSを活用した学生参加型授業の紹介と利用技術
実習:LMSの基本技術の習得と学生参加型授業への活用
講義:双方向性を高めるタブレット活用例の紹介
実習:タブレットの授業利用(学生レスポンスの取得、プレゼンテーションへの利用)
【3日目】到達度:学生参加型アクティブ・ラーニングにICTを活用できるようにする
実習:ICTを活用した学生参加型授業をつくる
実習:ピアレビューとグループ討議
総括:全体討議とまとめ
授業マネジメントコース
<コース概要>
アクティブ・ラーニングによる学修の進め方を参加者間で実際に体験していただき、ご自分の授業内で部分的あるいは少時間でも実践可能な手法を身に付けていただくことを目的としています。このコースでは専門分野ごとにグループをつくり、PBL(Problem/Project Based Learning)とTBL(Team based learning)をベースに進行方法、教材提示方法、思考整理方法、知識充足方法などを意見交換する中で実践可能な授業形態を見いだすことを目指します。
<参加要件>
※ アクティブ・ラーニングの実践に関心のある方
<事前準備>
※ アクティブ・ラーニングで使用する授業のシラバスやテキストを電子・紙媒体で持参下さい
<コース内容>
【1日目】到達度:アクティブ・ラーニングの授業方法を探求する
講義:アクティブ・ラーニングの実践事例の紹介(問題発見解決型学修・協働学修の形態)
実習:PBL、TBLの授業をどのように活用できるか構想する
【2日目】到達度:アクティブ・ラーニングに向けた授業の実践を考える
講義:アクティブ・ラーニングの実現に向けた課題(学生による学修支援の仕組み、学修到達度の自己評価、教員の役割など)
実習:課題を踏まえたアクティブ・ラーニングの設計
実習:アクティブ・ラーニングの設計を持ち寄り、他のグループと質疑応答
【3日目】到達度:設計したアクティブ・ラーニングの実践に取組む
実習:前日の討議を踏まえてPBL、TBLの授業の実践シミュレーションを行う
発表:実践シミュレーションの発表とピアレビュー
募集定員
タブレットを意識した電子書籍型教材作成コース 50名
LMS活用コース 50名
授業マネジメントコース 50名
参加費
加盟校一人当たり・・・・・\45,000
非加盟校一人当たり・・・\67,500
私情協加盟校の確認は、こちらをご覧ください。
申込方法
申込用紙に必要事項を記入の上、本協会事務局までFAX送信をお願いいたします。
※申し込みの締め切りは平成26年2月18日(火)です
参加費振込
下記口座に2月18日(金)までに参加費をお振込み下さい。
りそな銀行 市ヶ谷(いちがや)支店
普通口座 0054409
私情協(シジョウキョウ)
※振込手数料は申込者でご負担願います。
※2月21日(金)までにキャンセルの連絡をいただいた場合振込手数料を除いた参加費を返金いたします。それ以降のキャンセルはさらに実費(テキスト代等)もご負担いただきますのでご了承下さい。
お問い合わせ
お問い合わせは電話またはmailにてお願いいたします。
公益社団法人 私立大学情報教育協会事務局
TEL:03-3261-2798 FAX:03-3261-5473
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