おしらせ: |
開催趣旨
学生一人ひとりが知識・技能と思考力・判断力・表現力を持ち、自分の目標を自分で見出し、多様な人々と協働できる真の学力の育成が急がれています。教育機能の充実・強化を推進していくには、教員の一方向的な「知識伝達型教育」から、教員と学生、学生同士、学生と地域社会など双方向で学び合う「課題発見・解決型学修」へ教育の質的転換が要請されています。その一つの手段として、学生の主体性を引き出し・伸ばすアクティブ・ラーニングを大学全体で展開していく必要があります。
そのため本研究講習会では、事前・事後の学修を促進するための教材作成、学生が能動的に学ぶための仕掛けと授業方法など、ICT(情報通信技術)を活用した教育改善手法の習得を目的に共通講義と3つのコースを設定しました。
開催日程
平成28年2月25日(木)〜27日(土) 1日目:10:00〜17:00、2日目:10:00〜17:00、3日目:10:00〜16:00
会場
大阪経済大学(大阪府東淀川区)
※会場に駐車場はありません。公共交通機関をご利用ください。
対象者
授業改善に情報通信技術の活用を希望される私立大学・短期大学の教員(助教含む)
共通講義
改革行動に取り組むための教員の姿勢・教育手法について理解を共有した上で、「学生が能動的に学ぶ授業」を実現するための授業マネジメントや学修支援の仕組み、教学マネジメントの工夫などについて理解を深めます。
共通講義(1日目)10:00〜12:00
@ 「教員個人の授業改善から大学全体の授業改革を目指す」
田宮 徹 氏(FD情報技術講習会運営委員会委員長)
A 「アクティブ・ラーニングを知る(重要性と課題)」
山地 弘起 氏(長崎大学:大学教育イノベーションセンター教授)
B 「LMSを駆使した授業改善(大教室講義や事前・事後学修への取組み)」
児島 完二 氏(名古屋学院大学:教務部長、経済学部教授)
C 「アクティブ・ラーニングにおけるICTの活用(教学マネジメント戦略含む)」
井端 正臣 氏(公益社団法人私立大学情報教育協会 事務局長)
共通講義(2日目)10:00〜11:00
D 「知識の定着・確認を行う反転授業とアクティブ・ラーニング」
森澤 正之 氏(山梨大学:大学教育センター副センター長)
E 「大学教育における著作権処理への配慮」
中村 壽宏 氏(神奈川大学:大学院法務研究科教授)
コースのプログラム
タブレットを意識した電子書籍型教材作成コース
<コース概要>
事前・事後の自己学修などを促進するために、タブレット端末での利用を想定した動画を含む電子書籍型教材の作成技術を獲得し、実際に自己学修で使用する教材の作成を目指します。
作成する教材は文字や静止画像だけでなく、プレゼンテーションに音声を付けた短い動画も含むマルチメディア教材を簡単な作成ソフトで電子書籍として完成させます。なお、教材作成の実習では会場でパソコンを準備しています。完成したコンテンツをご自分のタブレットで閲覧されたい方は持参いただいても結構ですが利用できない場合もあります。
<使用するソフトウェア>
※ ビジュアルプレゼンテーションソフトPrezi教育版、スクリーン動画キャプチャ CamStudio Portable
※ 動画・音声形式変換ソフト XMedia Recode Portable、EPUB3電子書籍作成ソフトMyいーぱぶ35
<参加要件>
※ 講義などでプレゼンテーションソフトを利用している方、静止画・音声・動画などの利用に関心がある方
<事前準備>
※ 自己学修用の教材を作成するために、実際に使用を予定しているテキストや静止画、プレゼンなどの素材を持参下さい。
<コース内容>
【1日目】到達度:プレゼンテーション資料の作成と動画化の技術を獲得する
10:00 | 共通講義1 | ※ 全員が合同で受講 |
13:00 | 実 習 | Preziを用いたプレゼンテーション資料の作成方法 |
15:00 | 実 習 | 音声入力とプレゼンテーション画面の録画、ファイル変換方法 |
【2日目】到達度:教材を電子書籍化する技術を獲得する
10:00 | 共通講義2 | ※ 全員が合同で受講 |
11:15 | 実 習 | オーサリングツールを用いた電子書籍型教材の作成方法 |
15:00 | 実 習 | 自己学修で用いる電子書籍型教材の作成 |
【3日目】到達度:自己学修で用いる電子書籍型教材を完成する
10:00 | 実 習 | ピアレビューとグループ討議 |
13:00 | 実 習 | 電子書籍型教材の修正・完成 |
15:00 | 発 表 | 発表と相互評価 |
LMS活用コース
<コース概要>
LMS(Learning Management System)を利用した事前・事後学修の展開、授業内での学生レスポンスの取得、双方向性を高めるタブレット利用など、学生参加型のアクティブ・ラーニングに求められる手法とLMSの活用技術の習得を目指します。なお、講習ではタブレットを体験いただくために、参加者全員に教室仕様でのiPadを用意しています。ご自分のタブレットをご利用になりたい方は持参いただいても結構ですが利用できない場合もあります。
<参加要件>
※ LMSを用いた授業に関心のある方で、ワープロ、パワーポイントなど、基本的なアプリケーションを用いた教材作成ができる方
<事前準備>
※ 授業または事前・事後学修用の教材を作成する資料として、テキストや静止画、プレゼンなどの素材を持参下さい
<コース内容>
【1日目】到達度:学生参加型アクティブ・ラーニングをイメージする
10:00 | 共通講義1 | ※ 全員が合同で受講 |
13:00 | 講 義 | アクティブ・ラーニングの技法 |
14:00 | 講 義 | 予習、授業、復習でのLMS、ICT利用手法の紹介と解説 |
15:00 | 実 習 | 自分の授業での学生参加型アクティブ・ラーニングをイメージする |
【2日目】到達度:学生参加型アクティブ・ラーニング実現に向けたICT活用技術を獲得する
10:00 | 共通講義2 | ※ 全員が合同で受講 |
11:15 | 実 習 | 予習でのLMSの利用(資料の配信、フォーラム、アンケートなど) |
13:00 | 実 習 | 授業中でのLMSの利用(フォラーム、アンケート、タブレットの連動など) |
14:30 | 実 習 | 復習でのLMSの利用(課題・クイズの提示など) |
16:00 | 講 義 | 教材を作成するためのICT技術の解説とデモ(動画教材、電子教科書など) |
【3日目】到達度:学生参加型アクティブ・ラーニングにICTを活用できる
10:00 | 実 習 | ICTを活用した学生参加型授業を設計する |
13:00 | 実 習 | ピアレビューとグループ討議 |
15:00 | 総 括 | 全体討議とまとめ |
双方向・参加型授業コース
<コース概要>
教員と学生、学生同士による双方向・参加型の授業マネジメントに関する基礎的な事項を理解した上で、問題発見・解決型授業やチーム学修による対話型授業を用いたアクティブ・ラーニングの手法について体得することを目指します。また、それらを用いた反転授業のテクニックについても紹介します。
<参加要件>
※ 双方向・参加型授業及び反転授業に関心のある方
<コース内容>
【1日目】到達度:双方向参加型授業のための技法を理解する
10:00 | 共通講義1 | ※ 全員が合同で受講 |
13:00 | 講 義 | アクティブ・ラーニングの技法 |
14:00 | 講 義 | ファシリテーション技法とディスカッション |
15:00 | 演 習 | ラーニングシナリオの概要作成 |
【2日目】到達度:反転授業を理解する
10:00 | 共通講義2 | ※ 全員が合同で受講 |
11:15 | 講 義 | 反転授業の留意点と対策(質疑応答を含む) |
13:00 | 演 習 | ラーニングシナリオの作成 |
16:00 | 演 習 | グループ内ピアレビュー |
【3日目】到達度:アクティブ・ラーニングプランを完成する
10:00 | 演 習 | ラーニングシナリオの振り返り・プレゼンテーション準備 |
13:00 | 発 表 | ラーニングシナリオのプレゼンテーションとピアレビュー |
募集定員
タブレットを意識した電子書籍型教材作成コース 40名
LMS活用コース 40名
双方向・参加型授業コース 40名
(申込先着順)
参加費
加盟校一人当たり・・・・・ 45,000円
非加盟校一人当たり・・・ 67,500円
私情協加盟校の確認は、こちらをご覧ください。
申込方法
申込用紙に必要事項を記入の上、本協会事務局までFAX送信をお願いいたします。
※申し込みの締め切りは2月18日(木)を延長いたします。
参加費振込
下記口座に2月22日(月)までに参加費をお振込み下さい。(延長いたします)
りそな銀行 市ヶ谷(いちがや)支店
普通口座 0054409
私情協(シジョウキョウ)
※振込手数料は申込者でご負担願います。
※2月23日までにキャンセルの連絡をいただいた場合振込手数料を除いた参加費を返金いたします。それ以降のキャンセルはさらに実費(テキスト代等)もご負担いただきますのでご了承下さい。
お問い合わせ
お問い合わせは電話またはmailにてお願いいたします。
公益社団法人 私立大学情報教育協会事務局
TEL:03-3261-2798 FAX:03-3261-5473
102-0073 東京都千代田区九段北4-1-14 九段北TLビル4F
E-mail: info@juce.jp