研究講習会は終了しました。
  FDのための情報技術研究講習会の開催結果を掲載しています。

 

開催趣旨

 先生方は、突然のコロナ禍に見舞われ、対面授業にかえてオンライン授業をせざるを得ない体験をされる中、これまでの対面を中心とした授業から、ICT(情報通信技術)を活用した授業の可能性について見つめ直す機会を持たれたのではないかと思います。
 コロナ社会は今後も続くことが考えられますので、これからはオンライン授業を如何に効果的に進めるかという問題に対峙せざるを得なくなり、実際にどのように自分の授業の中で展開していけば良いのか、不安や戸惑いを感じる教員も少なくないのではないでしょうか。
 そこで、本研究講習会では、どの分野でも必要となるICTの活用方法および教育改善手法の習得を目的として、オンライン授業の進め方、オンライン授業の教材作成、対話型PBL、ルーブリック作成、データサイエンス・AI活用教育、著作権問題などについて、基礎的な理解を深め、実践できるようにするため「全体会」と「ワークショップ」を設定しました。

開催日程

 令和3年2月25日(木)

オンライン会場

 Zoom会議室

対象者

 授業改善に情報通信技術の活用を希望される私立大学・短期大学の教員

1.全体会 9:30〜11:35

(1)オンライン授業の進め方(オンデマンド型・リアルタイム型など、学修評価方法を含む)
  岩ア 千晶 氏(関西大学教育推進部准教授)
  山田 剛史 氏 (関西大学教育推進部教授)

(2)ライブ配信型オンライン授業の進め方
  二瓶 裕之氏 (北海道医療大学薬学部教授、情報センター長) 

(3)ICTを活用した著作権処理のポイントと補償金の対応
  中村 壽宏 氏 (神奈川大学法学部教授)

【休憩】11:35〜12:30

2.ワークショップ 12:30〜17:00

  ここでは、オンライン教材作成、Zoomを用いた授業の工夫、PBL、ルーブリック、データサイエンス・AI活用教育などについて、知識理解や情報技術の体験を通して各自で実習しながら理解を深めるため、参加される先生それぞれの希望に応じたアラカルト方式で実施します。

(1)ワークショップ1 12:30〜14:30 A会場
「ルーブリック入門」

<コース内容>
 ルーブリックを初めて作成する方や、うまく活用できていないといったルーブリックの初心者を主な対象としています。
 最初にルーブリックとは何か、どのような場面で活用できるのか、ルーブリックの作成方法について解説します。その後、受講者ご自身の授業の具体的な課題に対して、評価のためのルーブリックを作成する実習を行い、グループでレビューします。これらの活動を通して、ルーブリックについて理解を深め、上手にルーブリックを作成・活用するヒントを得ることを目的としています。
<事前準備>
 ルーブリックを作成する対象の授業の具体的な課題を準備しておいてください。もし可能であれば、その課題に対する学生の成果物・提出物も数点準備しておいてください。
<コースの流れ>
 @ ルーブリックについての解説
 A 準備した対象課題をグループ内で紹介
 B ルーブリックの作成
 C 作成したルーブリックをグループ内で紹介し、意見交換
 D まとめ

(2)ワークショップ2 12:30〜14:30 B会場
「パワーポイントで作るオンライン教材」

<コース内容>
 対面授業で使っておられるパワーポイントを動画にしてみませんか。パワーポイントの機能を用いて音声を追加し、動画化してオンライン教材とする方法を紹介します。また、大学等に配信環境がない先生方のために、作成したオンライン教材を学生が視聴できるようにYouTubeを使って配信するための方法も紹介します。
<参加要件>
 「パワーポイント2016」以降または「Office 365」のパワーポイントを利用できる先生
<事前準備>
 授業等で使用されているパワーポイント教材のスライド2、3枚分。
 視聴しながら同時にパワーポイントで教材作成をされたい先生は、Zoom参加用のパソコン・タブレット・スマートフォンなどとは別に、パソコンを準備ください。(音声を含む教材作成とワークショップ視聴を同じパソコンで行うと、音声障害が起こることがあるので1台ではなく2台必要となります)
<コースの流れ>
 @ 「スライドショーの記録」機能を使った音声付きパワーポイントファイル作成方法の説明
 A 音声付きパワーポイントの動画変換方法の説明
 B オンライン授業でのパワーポイント動画の使い方と作成のコツを紹介
 C パワーポイント動画のYouTubeへのアップロードと配信の仕方を紹介
 D 教材作成の体験と質疑応答

(3)ワークショップ3 12:30〜14:30 C会場
「フォーラム型PBLの進め方」

<コース内容>
 インターネット上の電子掲示板やwebサービスを組み合わせ、複数の大学のゼミナールの学生が相互に意見を交換し、またそこに多方面の分野の有識者が様々な示唆を与え、学生が現代社会に存在する問題の発見やその解決を探る能力を磨くためのフォーラム型PBL授業の方法を体験し、考えます。
<事前準備>
 事前にGoogleアカウントを取得しておいてください。
<コースの流れ>
 @ 電子掲示板やいくつかのwebサービスを活用した教育方法の紹介と意見交換
 A 実際に電子掲示板やwebサービスを利用することにより、フォーラム型のPBLを体験

(4)ワークショップ4 15:00〜17:00 A会場
「Zoomを用いた授業の工夫」

<コース内容>
 Zoomを遠隔授業で利用するための基本設定(カメラ、ビデオ、待機室)、操作、ブレイクアウトルームを利用したグループディスカッションのマネージメント方法を説明・体験します。また、Zoomと各種ホワイトボード(Google Jamboard、Whiteboard.fi)を組合せたグループディスカッションの方法、各グループのホワイトボードの内容をクラス全体で共有する方法、その他のアプリとの連携などを体験します。
<事前準備>
 事前にGoogleアカウントを取得しておいてください。
<コースの流れ>
 @ Zoomを用いた授業の紹介
 A デバイス、表示、ミーティング、画面共有などの設定・操作方法の説明と体験
 B グループディスカッションの方法と体験(ブレイクアウトルーム、共有ホワイトボード利用など)

(5)ワークショップ5 15:00〜17:00 B会場
「画面操作を録画する教材作成」

<コース内容>
 近年、反転授業の事前学修、演習問題の解説、実習等のやり方の説明など、講義ビデオが活用される場面が増えてきました。講義ビデオの作成の一つとして、パソコンの画面を取り込む動画教材作成の方法について紹介し、体験します。
<事前準備>
 Google Chromeをインストールしておいて下さい。その上で、Googleアカウントを取得しておいて下さい。
 視聴しながら同時に教材作成をされたい先生は、Zoom参加用のパソコン・タブレット・スマートフォンなどとは別に、パソコンを準備ください。
<コースの流れ>
 @ Google ChromeにScreenCastifyをアドオンして、短い動画の作成方法を紹介・体験
 A Windows Game DVRを使用して、アプリソフトの画面操作を動画にする方法の紹介・体験
 B クラウドで利用できるBandicamを使用して動画を作成する方法の紹介

(6)ワークショップ6 15:00〜17:00 C会場
「データサイエンス・AI活用授業の実践事例」

 @ 巳波 弘佳 氏(関西学院大学学長補佐)
 A 辻   智 氏(成城大学データサイエンス教育研究センター特任教授)
<コース内容>
 文系・理系を問わず、数理・データサイエンス・AI関連の知識を持ち、それらを活用して現実社会の課題を解決できる人材育成を目指して実践している2大学の事例を紹介します。意見交換を通じて、社会における課題の発見や問題解決、新しい価値創造ができるデータ科学の教育について理解を深めます。
<コースの流れ>
 @ 関西学院大学のデータサイエンス・AI活用授業の実践事例紹介と質疑応答、意見交換
 A 成城大学のデータサイエンス・AI活用授業の実践事例紹介と質疑応答、意見交換

募集定員

各ワークショップ 30名程度(申込先着順) 

参加費

加盟校一人当り19,000円 非加盟校は29,000円 
私情協加盟校の確認は、こちらをご覧ください。

申込方法

申し込み用紙に必要事項を記入の上、事務局までFAXまたはメール添付で送信をお願いいたします。

※ FAX:03-3261-5473 Mail:info@juce.jp
※ 申し込み締め切りは2月17日(水)必着とします。
※ オンライン開催のため、一週間前にテレビ会議室専用のURLをメールでお送りします。
※ また、事前に資料集を郵送しますので、申込みの際には受取り可能な送付先住所を記入ください。
※ 当日のZoom録画データを後日閲覧できるよう、3日間程度保管し、録画視聴としてテレビ会議室専用のページで案内します。

参加費振込

下記口座に2月19日(金)までに参加費を振込み下さい。
  りそな銀行 市ヶ谷(いちがや)支店
  普通口座 0054409
  私情協(シジョウキョウ)

※ 振込手数料は申込者でご負担願います。
※ 一週間前にテレビ会議室専用のURLをメールでお送りした後のキャンセルはできません。この場合、参加費の返金は致しませんのでご了承ください。

お問い合わせ

お問い合わせは電話またはmailにてお願いいたします。

公益社団法人 私立大学情報教育協会事務局
TEL:03-3261-2798 FAX:03-3261-5473
102-0073 東京都千代田区九段北4-1-14 九段北TLビル4F
E-mail: info@juce.jp

 

 

 

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