+++++++++++++++++++++++++受講者向け案内案 +++++++++++++++++++++++++++++++ 2003年6月19日 私情協 2003年度(平成15年度) 学内LAN運用管理講習会一般管理者コース 2−C:ルータ実習クラスの受講申し込みを検討される方へのご案内 担当者: 名取 勝敏(工学院大学) natori@cc.kogakuin.ac.jp 1. 実習環境 本クラスでは、Linuxによるルータ設定実習を行います。 今年度は、参加者持参のWindowsPCに合計200MB以内のファイルを入れて おいて、フロッピーディスクから起動し、Windowsに置いたファイルを Linuxから読み書き(マウント)する方法で手軽な実習環境を構築します。 必要なファイルは私情協Webサーバ等で提供いたします。 2. 利用形態 今年度はクラスE, Fとも各自のノートPCをルータにします。 講習会場LAN | | 1つ目のNIC (各自用意) | 各自のノートPCで構成するPCルータ | 2つ目のNIC (講習会で貸し出し。あれば持参ください。) | | クロスケーブル (講習会で貸し出し。あれば持参してください。) 会場PC (ネットワーク動作確認用) 3. 用意していただくノートPCの仕様 古くて遅くて、そこらに転がっているPCで十分です。なお、下記の仕様以外でも 動作することはあります。 CPU: 386以上、メモリ: 16MB以上 FDドライブ(Linuxで動かなくてもDOSで起動時だけ動けばよい) 内蔵NICがうごく場合 -- PCカードtype IIスロット x 1 内蔵NICがない/うごかないく場合 -- PCカードtype IIスロット x 2 (Linuxで動作するPCカードNIC1枚は各自用意してください。) キーボード配列: JP106 Windows vfat(msdos) の最初のファイルシステム領域に 200MB程度の空き 注: ntfsでもマウントできるかもしれませんが、 マウント方法が異なりますので、Win95, 98等がおすすめです。 注2: 用意するファイルは、Linuxで/dev/hda1に見える領域。つまり Windowsの最初の領域を前提としています。拡張ドライブにファイルを 置きたい場合は起動ファイルをLinuxマシンを使って修正可能ですが、 少々難しいので御連絡ください。 注3: FDDがない場合は、起動の最初に各機器固有の操作(F5を押す等)で WindowsをSafe modeで起動します。 one-by-oneなどの手順で、ディバイスドライバを追加しないで起動 して、single.bat, multi.bat実行すればLinuxが起動できるはずです。 注4: LinuxからWindowsのファイルシステムを読み書き可能でマウントします。 システムの不調や誤操作でWindowsのファイルが消えたり、壊れたりする 可能性があります。本講習ではそれらの損害に対する責任を負いかねます のであらかじめ重要なデータはバックアップしておいていただくよう お願いします。 注5: USB LANでも動作可能な機種があります。内蔵NICがなくPCカード スロットが1つしかない場合もなんとかなりそうです。 USBについては別文書にまとめました(昨年度資料のため古いです)。 4. 事前の動作確認 うまくいけば一時間もあれば済む作業ですので、よろしくお願いします。 うまくいかないときは、できるだけ詳しく症状をおしらせください。 4-1. Windowsにおける操作 前提: ドライブCがLinuxで見たときに/dev/hda1になる。 (先頭領域(パーティション)) 0) 準備 ・ドライブCにサブディレクトリ\SJKを作成) DOS窓 mkdir \SJK または他の方法で。 ・DOS(Windows)起動FDの作成 方法A) DOS窓 format \s a: (ドライブがDなどA以外になっていることもあります ので注意してください。) 方法B) 通常の手順で起動ディスク作成後、修正 WIN98の例 コントロールパネル -> アプリケーションの追加と削除 --> 起動ディスク DOS窓、ドライブA: で rename config.sys config.bak (config.sysでの各種拡張設定を無効にします) 注: PCカードFDDでドライブ名がA: 以外になっていると起動ディスク が作れません。DOSのバージョンは何でも大丈夫ですので、 他のマシンでつくってみてください。 1) 私情協WebサーバからHTTPかFTPで下記のファイルをダウンロードして \SJK内に保存 (WebブラウザかDOSのftpコマンドなどを利用) ・bzImage 約900KB (Linux圧縮カーネル、伸長不要) ・initrd.img 約2MB (Linux圧縮ルートファイルシステム、伸長不要) ・sjkfile.img.gz 約26MB/伸長後 128MB (Linuxのファイルをgzip圧縮したもの、伸長します) 当日使用するファイルをバージョンアップすることがあります。 ・ユーティリティ (ファイルサイズは小さい) loadlin.exe (Linux起動プログラム) gzip.exe (gzipの圧縮、伸長プログラム) single.bat (シングルモード起動スクリプト) multi.bat (シングルモード起動スクリプト) 2) sjkfile.img.gzの伸長 DOS窓 cd \SJK gzip -d SJKFIL~1.GZ 注: gzipコマンドが長いファイル名に対応していないので DIRコマンドで左側に見えるファイル名を使用してください。 rename SJKFIL~1 sjkfile.img 3) single.bat, multi.bat を起動ディスクにコピー1 これでWindowsでの操作は完了です。 4-2. Linuxにおける動作確認操作 1) 起動ディスクをFDDにいれて、OSを再起動 2) シングルユーザモードでの起動 (メンテナンス用) DOSプロンプトがでたら、 single 正常に起動したら、rootのシェルプロンプトが見えます。 rootパスワードの変更や基本的なUnixコマンドがつかえます。 テキストエディタはviだけです。 講習担当者の趣味でctrlとCapsLockは入れ換えてあります。 exitまたはctrl-Dでマルチユーザモードに進みます。 注: この時点で見えているファイルシステムはすでに /mnt/dos/sjk/sjkfile.img です。これ以後、修正、変更したものは 保存されますので、調子が悪くなったら、再度sjkfile.img.gzを ダウンロードしなおして、使ってください。 initrd.imgの内容は変更されません。 3) マルチユーザモードで起動 (singleで安定して動作することが確認できれば以後はmultiでOK) DOSプロンプトがでたら multi X11はありませんが、Alt-F2, F3, F4でコンソール画面を含めて4画面 を切替えて使用できます。このモードではloginが必要です。 初期rootパスワードは toor777 です。必要があれば変更してください。 sjk000, sjk001, sjk002はパスワードなしに初期設定してあります。 4) ネットワーク動作確認 ・内蔵NICはシングルユーザモードですでに動いているはずです。 /sbin/ifconfig -a で確認してください。 NICによっては、rootで/sbin/ifconfig eth0を2回ほど実行しないと 見えないことがあります。 ・マルチユーザモードで色々なPCカードNICをさしてみてください。 ・IPアドレスの設定 rootになり、 /sbin/ifconfigでネットワークインタフェースのIPアドレス を手動設定。ping等で動作確認してください。 自動設定したい場合は /sbin/pump -i eth0 (DHCPクライアントデーモン) /sbin/pump -k でDHCPクライアントを停止 5) システムの停止 root権限でpoweroff (電源まで切れる) 普通のOSを起動したいときはFDを抜いてから ctrl-ALT-DELでも終了(rebootできます。) 4-3. 基本的な使いかた (マルチユーザモード) ネットワーク関係講習のための最低限のコマンドしか用意していません。 コンパイラ等もありません。御了承ください。 ・仮想端末の切替え: alt-F1(コンソール),F2,F3,F4 ・テキストエディタ: vi (vi互換) ・ネットワーク関係管理コマンド ifconfig, netstat, route /usr/sbin/tcpdump ・ネットワークサービスのクライアントコマンド telnet ・Perl5 (一応いれてあります) ・ネットワークサービス -- いくつか動くものはありますが、 起動をとめてあります。 ・ないもの: 日本語表示、かな漢字変換、X11など 4-4. USBサポート (実験中、別文書にまとめました) 以上