賛助会員だより

三菱商事株式会社



獨協大学 ERENAプロジェクトの紹介(教育研究へのIT導入支援の取り組み)


1.背景

 獨協大学では1995年ころからDAINET(学内LAN)を構築し、PC自習室の開放、電子メール、Webの利用などを進めてきた。今回次期システムを設計するにあたり、従来のハードウェア・システム重視ではなく、ソフトウェアや教育研究における支援体制のあり方から今後の学内IT環境を考えることに挑戦した。三菱商事は実験の企画構想から、具体化まで一貫してサポートにあたった。


2.実験概要

 情報センター・外国語教育研究所を中心に共同事業運営委員会を編成し、教育研究へのIT活用にチャレンジしたい教員、学生支援スタッフ、ITコーディネータを中心に学内公募で選考されたテーマ(表1.1)に取り組んだ。
表1.1 2000年度実験テーマ一覧
1.Webベースのコースウェア開発・管理・成績照会プラットホームの構築
2.Flash/Director/ViaVoiceによる音声ナビゲーション形式のドイツ語学習ソフトウェア開発
3.Vmware+Linux・Windows2000によるマルチリンガル環境実現 (フランス語)
4.オンライン英文速読学習作成・自習プログラムの開発
5.ビデオ映像のインデクシング・検索システムの開発・無線LAN・ストリーミング配信
5.オンライン英語学習教材作成・利用環境の構築
 

3.目的

1)実現したいサービスや教育研究における利用法から、次期IT環境のあり方を探る。
2)情報センターだけではなく、IT化推進に関わる他の学内機関との連携のあり方を探る。
3)教育研究におけるデジタルコンテンツ開発・運用の支援体制のあり方を探る。


4.成果

1)ITに精通していない教員でも利用できる、コースウェア開発・管理プラットホームのプロトタイプ構築・テスト運用を実施した。
2)システム先行ではなく、教員の要望に沿って、研究や教育の実情に即した有効で現実的な支援の実現プロセスがわかった。
3)トレーニングを受けた学生クリエータや、Linuxなどの採用で低予算でさまざまな取り組みができた。
4)外国語学学習に適したIT環境のあり方を検証し、マルチリンガル対応のPC自習環境を構築できた。


5.今後の課題

1)上記4 1)を拡充し、結果管理ではなく、日々「教育のプロセス管理」を実現するプラットホームを構築し、日常的に運用すること。
2)すべての外国語教育に日常的にデジタルコンテンツを利用したり、個々の学生の進度に合わせた学習を可能にする教材の制作や利用を実現する環境を整えること。
3)インターネット利用のブロードバンド化や、ユビキタスコンピューティングにも対応しうる支援体制を整備すること。


6.当社の機能

 三菱商事では、獨協大学をはじめとして、さまざまな教育機関向けにコンサルティング・コーディネーションサービスをご提供しています。特定の機器やソフトウェアを販売するのではなく、それぞれの教育研究現場の活動を理解し、最適な環境とスタッフを用意し、これからIT化への本格的対応をお考えの大学から、すでにさまざまなソフトや機器を導入してみたもののうまく使いこなせない、またサポートが間に合わないとお困りの先進的な大学まで、ご満足いただけるサービスを提供します。


7.問い合わせ先

 現在、上記実験をはじめ、教育研究へのIT適用の進め方についてまとめた事例紹介を無償でお送りしています。ご送付を希望される方は、下記までご連絡いただくか、Webページ上の申込フォームからご連絡下さい。折り返し、資料をご返送させていただきます。


問い合わせ先
  三菱商事株式会社
  教育ソリューション担当 大島・井上・武田
  TEL:03-3210-7637
  FAX:03-3210-7760
  http://www2.vc-net.ne.jp/~hinoue/mcedu/

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