キャンパス内の各館を繋ぐネットワーク・バックボーンには、トラフィック量に応じて100Mbps(Fast Ethernet)、155Mbps(ATM)、622Mbps (ATM)、1Gbps(Gigabit Ethernet)の光ケーブルが設置されています。このキャンパス・ネットワーク上に2,000台のワーステーションやパソコンが接続され、教育や研究に利用されています。
また、約8,000人の学生全員がノート型パソコンを所持しており、これらのパソコンは、必須科目である「コンピュータ基礎演習」や「コンピュータ演習」において、ワープロや表計算、プレゼンテーション、数式処理、ネットワーク接続設定について学習する際に活用されます。また、学内ネットワークやインターネットへアクセスして、教員と学生ならびに学生間のコミュニケーションに電子メールや電子掲示板を用いたり、教育や研究に必要な論文や参考資料、補助資料などの様々な情報を得るなど多彩に活用されています。このとき、学生は各自のノート型パソコンを、キャンパス内のいたるところに設置されている「情報コンセント」に接続します。この「情報コンセント」は、現在、工学設計棟1F自習室(本誌冒頭のカラーページ参照)や講義室、ラウンジなどに約3,000個、研究室に約2,000個設置されています。このうち、自習室や食堂ラウンジに設置された約200個は、これらの施設が365日、24時間利用できるため、1年を通じていつでも使用可能となっています。
さらに、大学としては全国初の試みとして、大学周辺の学生アパート約200棟、3,500室と光ケーブルで接続し、各室の「情報コンセント」から、キャンパスと同じように高速でインターネットや大学の情報にアクセスできる環境を整え、2001年4月から運用を開始しました。
大学の周辺には、本学の指定アパートが数多くありますが、そのうち家主さんの協力を得た約3,500室にLANケーブルを敷設しております。アパートと大学間は通信業者が提供するFTTH(Fiber To The Home)を利用しており、およそ50Mbpsの光ケーブルで接続されています。各室からは、学内のイントラネット上の講義資料や補助教材をはじめ、様々な修学支援情報にもアクセスが可能です。
これらの環境整備により、バーチャル・ユニバーシティの具現化を目指したWBT(Web Based Training)を基本とした教材・コースウェアの制作や、Webベースの修学サービスの充実に向けた取り組みに弾みが付くものと考えています。
また、学生のノート型パソコンのハードウェア障害に対する窓口として、キャンパス内に「パソコンセンター」があります。ここには、Windowsなどパソコンの操作に関する質問に対してアドバイスを行うカウンターも併設されています。