建築学の教育における情報技術の活用
横井 友幸(福山大学工学部建築学科助教授)
と続き、応力法、応力法と変位法の対応、たわみ角法、固定モーメント法で構成されています。
概説と静定梁の変位算定復習 課題1: 静定梁の変位計算(単純梁+モーメント荷重) 不静定梁の解法1:一端固定他端ローラー梁 課題2. 不静定梁の解法1、2、3(固定端+ローラー端) 不静定梁の解法2:連続梁 課題3. 不静定梁の解法4、5(2スパン連続梁) 不静定梁の解法3:両端固定梁 課題4. 不静定梁の解法6(2次不静定両端固定梁)
Webページ上での課題演習実行の流れは、以下の通りです。
写真 学習風景
一方、課題選択してSTARTボタンをクリックしたときから、解答を終えて提出ボタンをクリックしたときまでの時間、判定時の正答数等の解答状況が記録され、教師サイドでは
1) 課題演習室ページで学生番号とパスワードを入力(ログイン) 2) 科目を選択 3) 課題を選択し、STARTボタンをクリック 4) 課題画面が表示 5) 必要に応じて補助画面を表示し解答(Q図、M図選択、変位計算) 6) 正誤判定 7) 提出 8) ログアウト
1)学習登録者、2)提出状況、3)成績等の一覧表示ができ、かつ4)問題管理で課題を追加、削除し、同じく、5)部屋管理として、新たに、科目を追加、削除できます。また、ログイン画面では、新しく学習者が学生番号とパスワードを自由に登録でき、自己の累積学習時間や課題の提出状況等を把握できるようになります。画面の詳細は紙面の都合で省略しますが、本稿最後に記載の参考URLに直接アクセスしていただければ幸いです(ユーザー名[学生番号]は下5桁を数字にしてください)。
等の感想が挙げられました。
● 間違っているところがすぐに分かるのでやりやすいし、面白かった。 ● ネットによる課題形式は初めてで新鮮さがあり、とても課題がやりやすかった。 ● 難しくてけっこう時間がかかった。コンピュータを使って課題を出すのは新鮮で面白い。 ● 最初、問題の出し方が判らず困った。 ● 自分の手で書かない分楽にはなったが、実際に身についているのかが少し不安。
Web演習開始初年度の受講生は127名で、4回の課題学習(Web演習は3回)の後の小テスト(不静定梁を解きQ,M図を描く、10点満点、117名受験)では、Web演習を1問以上行った解答者51名とWeb演習はしていない解答者66名のグループの平均点はそれぞれ3.8と3.4であり、約1割Web演習グループの方が良い結果が得られました。Web演習を2問以上行った解答者グループの場合さらに結果はよくなります。
図 Web演習画面