教育支援環境とIT
結論として、比較的緩やかな情報化がよいという慎重な意見がほとんどでした。さらにコンピュータ演習室の講義・実習での活用に関する教員向け講習会や、英語学習用e-Learningコンテンツの講義での活用に関する外国語教員向け講習会が開かれました。このようなFD活動を続けていけば、学内での教育の情報化の気運も今後高まるものと期待しています。
表1 教育ワークショップで提示された教育情報化案
1. 総合教育(教養系)でのデジタル・コンテンツとe-Learningの活用 2. 解剖系教育での全米医学ライブラリーVisible Human Projectの活用 3. 基礎医学動物実習のシミュレーション化 4. 講義のデジタル・コンテンツ化とe-Learningの活用 5. 臨床実習でのデジタル・コンテンツとe-Learningの活用 6. 診察技術に関するコンピュータ支援学習教材の導入と開発 7. OSCE(客観的臨床能力試験)の内容のデジタル・コンテンツ化 8. 試験におけるCBTやe-Testingの活用 9. CBTやe-Testingにおける絶対評価の採用 10. シラバスの電子化 11. 教務関連の電子掲示板の採用 12. 一般教室等での無線LANの活用 13. PBLチュートリアル教育でのIT活用 14. 卒業生への教育サポートでのIT活用 15. 海外の提携大学との教育交流でのIT活用
文責: | 自治医科大学 医学部医学情報学助教授 情報センター助教授 岸 浩一郎 |