千葉県の産業振興課からの呼び掛けで、先端情報技術活用研究会と連携して、学生と企業がデイスカッションできる場も設けられた。テーマ登録する企業は、100社程度で特に選定基準はなく自由に参加いただいている。また、プロジェクト開発の成果については、2年目の学生から始めたので見当がつかなかったが、おおむね非常に良い評価をいただいており、企業から継続して連携をすすめたいとの回答を得ている。中には成果報告の後、延長してさらに進めるなど委託研究の段階まで到達しているものもある。
図1 科目の構成 図2 科目の進め方
支援体制は、図の通り教育研究支援室、TIES教材開発室、情報教育研究センターと教員が連携を取りながら進めている。
教育効果としては、中国語の授業では、学生のペースで反復練習できる他、授業中に練習問題の結果を集計し、即座に理解できないところを重点的に教えることができるなど、平均点も48点から60点、特に90点以上の割合が大幅に増えた。情報ネットワーク論の授業では、授業を全て録画し、電子教材として使用させたところ、欠席した学生が授業の流れが分からなくなり、あきらめてしまうことがなくなった。また、興味をもたせることに配慮しているため、欠席率が大幅に減少した。
意見1: | 産学連携による人材育成を十分念頭に入れ、心強いが、企業からの授業支援のリスト作りを文部科学省と連携して、私情協で実現いただきたい。 |
回答1: | 大学教員の要望を全般的にとりまとめた上で、文部科学省と連携して何等かの方法で情報交流を考えていきたい。 |
意見2: | 理路整然とした提案に感服した。社会からの支援は、知識の高度化よりも、人生哲学とか事業成功の経緯など、人間力の向上に役立つような内容が望まれる。文学や宗教学などはどのように考えるか。 |
回答2: | 人生を考える、社会と個人を考えるなど人間の生き様を学習できるような人材データベースは必要であり、整備されることが望まれるが、文部科学省に全てを依存することは重いと思われる。国全体の知的資産の問題として、別途人材データベースの構築が望まれる。なお、文学については、要望があったが表現等で割愛した。今後、全分野の教員から支援内容の調査を本格的に実施し、様々な分野からの要望を整理することを予定している。 |
大学規模別 教育研究部門の情報投資額 (単位:万円)
1大学当り
中央値学生1人当り
中央値【大学】
A(入学定員3千人以上)
163.751
7.1 B(2千人以上3千人未満)
70.071
5.4 C(2千人未満自然科学含)
27.128
6.3 D(2千人未満人文科学含)
13.634
4.4 E(自然科学単科大学)
28.694
9.1 F(社会科学単科大学)
4.867
5.3 G(人文科学単科大学)
6.892
4.3 H(医歯薬単科大学)
12.433
10.2 I(その他単科大学)
12.361
5.7 大学平均
15.953
5.3 【短期大学】
大学併設短大
2.537
4.6 短期大学法人
4.138
5.7 短大平均
2.673
4.7 ―