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株式会社ミントウェーブ


湘南工科大学メディア情報センターへの「ディスクレスクライアントシステム」導入事例


■マルチメディア教室、オープン端末室の管理を楽にする “VID(Virtual Image Distributor)システム”

 2004年3月、弊社は湘南工科大学メディア情報センターに、計130台のディスクレスクライアントを用いたVIDシステムを導入しました。メディア情報センターが求められていたのは、「多様化するIT技術に対応できる教育環境(Windows/Linux/UNIX)の提供と、その教育環境の管理コストの削減を両立できるシステム」でした。


■VIDシステムとは

●メンテナンスが容易
 VIDシステムは、Windowsシステムにおいて、通常のPC内にあるHDDのC:¥の内容(以下VDISK)を、専用サーバのHDD内に保存し、複数のディスクレスクライアントがネットワーク経由でVDISKにアクセスして動作するシステムです。システム管理者の方は、VDISKに対するメンテナンスを一度行えば、専用サーバに接続されている複数クライアントのメンテナンスを行ったことになります。

●用途に適した環境を提供

 専用サーバ上に複数のVDISKを登録しておき、用途に適したVDISKを提供することができます。例えばofficeの学習に重点を置かれる授業であれば、Officeのみを入れたVDISKをブートさせて使用することが可能です。

●環境の維持

 VDISKは通常一般ユーザからの書込みは禁止されており、差分データをクライアント側のメモリ上/サーバのHDD上に一時的に置くように設計されています。再起動すれば差分データが消去されますので、ユーザの操作によりシステム変更されることがなく環境を維持できます。

●複数のOSをひとつのクライアントで起動

 Windows/Linux/UNIX環境を同じディスクレスクライアントから使用することも可能ですので、サーバ側からのシステム一元管理を完全に実現できます。


■導入効果


 VIDシステムを運用することにより、日々の運用・管理コストを削減できるので、TCOの大幅な削減につながります。また、ディスクレスクライアントの使用感は通常のPCとまったく変わらないため、システム移行後もユーザは何ら戸惑うことなくシステムを使用できます。
斬新なデザインで統一された教室

■大学からの評価

 「VIDを採用した理由の一つは、Windows/Linux/UNIXを一つのディスクレスクライアントで起動できるから」とのことで、VIDシステムの柔軟性を評価していただきました。

 また「従来に比べて、ソフトウェアの追加・更新などの対応が非常に容易になりました」との評価も、センター職員の方からいただいており、TCOの削減に役立っているようです。

 今後は、学生向けサービスのみならず、自治体との連携により一般の方向けのサービスにも力を入れられるとのことで、用途に適した環境を即座に提供できるVIDシステムに、大学としての新しいサービス提供の可能性に期待が寄せられています。


問い合わせ先
株式会社ミントウェーブ 営業部
TEL:03-3519-5942
E-mail:sales@mintwave.co.jp
http://www.mintwave.co.jp


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