1) |
平成17年度予算は、昨年度に引き続き非常に厳しい予算になっている。17年度予算編成等に関する建議の審議会において、「学生総数が減少をはじめているにもかかわらず毎年度恒常的に増額が続いており、予算縮減に向け厳しく見直しを図るべきである」という指摘がされ、大変厳しい状況にあったが、大学、高校含め4,575億8千万円と対前年度比20億円増で最大限の配慮が払われた。 |
2) |
その中で情報化関連の私立大学等経常費補助金は、高度情報化推進特別経費として教育学術教育ネットワークが16年度に比べ3億5,000円の増、教育研究情報利用経費が2億5,000万円増と合わせて6億円増額となっている。また、大学教育高度化推進特別経費は、高度教育研究改革推進経費を教育・学習方法等改善支援経費に統合し、申請を一本化した。 |
3) |
私立大学・大学院等教育研究装置施設整備費補は、対前年度24億3,000万円減の143億4,900万円、研究設備補助金は対前年度2億8,000万円増の60億6,800万円となっている。その内、情報通信施設(マルチメディア装置)は、各大学の需要が極めて大きいこともあり、概算要求通りの対前年度58%増の23億1,400万円を確保できた。情報通信装置(学内LAN装置)は、以前と比べ大規模な整備事業が減少していることから、大学、短大、高専、専修学校含め、対前年度4億3,450万円減の合わせて11億3,500万円となった。また、情報処理関係設備は、対前年度5%減の24億1,788万円となった。16年度は採択率が5割という厳しい状況にあったが、17年度予算においても厳しい状況になることが予想される。ただ、執行には、需要に応じて柔軟にすることにしており、できるだけ多くの大学に行き渡るような配慮をしていきたい。 |
4) |
補助金募集の留意点として、補助対象外となる経費を除くこと、教育研究に使用するものかどうか、実施目的が明確か、教育の研究計画等の関連で適切な整備計画になっており事業経費として適正かどうか、あるいは他のシステムと整合性がとれているかどうか、審査で指摘されているので注意いただきたい。 |
5) |
教育研究高度化推進特別補助は、採択制、傾斜配分とで計画書の提出期限等が異なるので注意をいただきたい。採択制は、計画書の提出依頼を5月頃とし、提出の締切りを6月上旬としている。傾斜配分は、5月に提出依頼行い、計画書の提出を7月に締切ることを予定している。採択制は、7月から8月にかけて私立大学教育 研究高度化推進専門委員会において審査いただき、その結果を10月の教育研究高度化推進専門委員会を開催して最終的に内定通知を行う。高度化推進専門委員会による審査の内容は、審査方法等検討しており、審査方法等を含め連絡する。事業の募集は、ホームページにも掲載していきたい。 |