1) |
デジタイズデータに問題がある場合、旧環境では学生自身がファイルの数値配列を直接確認するのは難しかったのですが、Excelではシートに表示されるため確認が容易にできます。 |
2) |
角度、相対座標、身体部分の質量比、重心位置、座標変換などの定義は、旧環境の場合input文で一つずつ入力していたので、一覧での確認や訂正が煩わしかったですが、Excelではセルやテキストボックスに入力するので、確認や変更が容易になりました。 |
3) |
旧環境では使用説明や定義の説明を画面上に表示する限界があり、学生はプログラムを使いこなすのに時間がかかっていましたが、Excelでは説明をシートに直接書けるので、図やカラーを使用して丁寧に書くことができます。従って、簡単な口頭による説明だけで学生は分析を進めることができます。 |
4) |
分析ソフトは普通のExcelファイルなので、学生は各自に配布されたファイルを使って自宅や情報処理センターなどいろいろな場所で都合の良い時間に効率的に分析を進めることができます。 |
5) |
学生は自分専用の分析プログラムを所有できるので、各自が設定した各種定義を変更することなく分析を進めることができます。また、卒業後も使用できるので、例えば教員になった場合に、生徒に見せて説明することもできます。ただし、第三者への譲渡は許可していません。 |
6) |
旧環境では、5インチフロッピーディスクを使用していたため計算処理とデータの読み書きに1分以上かかることもありましたが、現在はほとんどの処理が1秒程度で終了し、なおかつ、すぐにデータをグラフで確認することができます。 |
7) |
動作分析では動作そのものを図(スティックピクチャー)で確認することが重要になります。旧環境では画面にBASICのグラフ機能を用いて作図し、画面をプリンターに印刷するといった紙ベースでの利用しかできませんでした。しかし、Excelでは散布図を用いてスティックピクチャーを描くことができる(図2)ので、それを他のファイルに貼り付けることができます。視覚的な動作の観察や確認が簡単に行えるので、学生は自分のスポーツ経験やイメージと照らしながらデータを解釈することができ、分析への興味や関心が高まるようになりました。 |
8) |
Excelでは旧環境よりも全体的に操作性が向上し、処理時間が短縮されましたので、分析量が明らかに増加しました。また、グラフやスティックピクチャーをそのまま電子データとしてレポート作成に利用できます。このような理由から、レポートの内容は旧環境の時よりも明らかに充実しています。 |