私情協ニュース2
1) | 適正で多元的な成績評価システム 定期試験を廃止して平常授業の中で学習達成度を測定する。特に専門の英語授業では習熟度別クラスを編成して傾斜的な評価基準を設けている。TOEIC等による客観的評価も採り入れている。 |
2) | 学生の主体的な学習の支援 科目選択幅の確保、地域間大学との単位互換制度の活用、TOEIC用個人練習ソフトや自主学習用のデジタル教材の利用、資格検定試験の奨励などで自主学習を積極的に行わせている。 |
3) | カルテ方式の個人学習記録システム 学生基本情報をデータベース化し、その中にカルテ方式の個人学習記録システムを構築。学期ごとの評価、成果を学生に情報提供して学習意欲の向上を図っている。 |
4) | リメディアル教育と能力・質の向上 基礎学力が一定水準に達していない学生に対しては高大連携により基礎教育アップの授業を実施。一方では、より高度な英語運用能力を身につけさせるため外国人教員と日本人教員の連携により、実践的総合授業(Integrated Skills)を進めている。 |
パネリスト | 藤元宏一氏(金城大学短期大学部) 柳田博明氏(京都外国語短期大学) 新谷公朗氏(常盤会短期大学) 宮田聡子氏(育英短期大学) 鈴木 隆氏(短期大学会議運営委員会委員・立教女学院短期大学) 荻野七重氏(同・白梅学園短期大学) |
司会 | 和田茂穂氏(同委員会委員長・千葉経済大学短期大学部) |
1) | キャリア教育により社会的スキルを習得した学生は、挨拶をはじめ基本マナーが身につき、授業態度や自宅学習が向上した。当然のことながら就職に対する意識が高まっている。 |
2) | キャリア・カウンセリングでは教員も資格を取ってカウンセラーとなることにより、全学的に学生指導・支援の取り組みが進んでいる。またIT活用との関係では学生の「キャリアカルテ」データベースの充実などにコンピュータシステムが効果を発揮している。 |
3) | 入口(入学)から出口(卒業)までの英語学習支援を充実させ、卒業時には個々の学生の質を向上させる。特に自学自習できるよう教材専用サーバ上にWeb自習教材(自立学習型CAL)を用意する。 |
4) | 幼児教育でITを活用した教材づくりに取り組むことにより、学生はパソコンの持つさまざまな機能(たとえば描画、画像加工、動画編集など)を体得し、自分の思いを自在に表現できるツールだということを認識する。 |
5) | 情報リテラシーは高校の「情報」必修科目で学ぶ時代、短大で必要なのは学生自らの情報発信能力や応用力を高めること。そのための情報環境の整備や教員の情報教育力のレベルアップが重要になっている。 |
6) | 地域社会との関係では、幼児教育系の場合は近隣の幼稚園・保育所のホームページづくりに協力したり、学生が作った教材をもとに“出前公演”したりしている。短大内で地域向けにこども広場や親子公開講座を開くこともある。 |
文責: | 短期大学会議運営委員会 |
委員長 和田 茂穂 |