賛助会員だより
ブラックボードジャパン株式会社
グローバル化時代を迎え、大学は世界的な競争に直面しています。世界60カ国、3700教育機関のユーザコミュニティにてBlackboardが実施した調査では、21世紀に大学の競争力を維持するには、「学生を中心とした教育サービスの向上」、「国際化の対応」、「説明責任」、「資源有効活用と収益の向上」の取り組みが不可欠であると共通的に認識されています。特に説明責任を実施する上で、現状を客観的に把握する「教育評価」に高い関心が寄せられています。大学が学生にどのような教育活動や学習環境を提供したかを指標とする「インプット型」評価だけでなく、「どんな学生が育ったか」、「どんな目的が達成されたか」という成果を重視する「アウトプット型」の評価方法に注目が集まっています。
このアウトプット型評価は、次のような質問に客観的に答えられることを目的としていますが、
・卒業生は提供する教育プログラムを通じて、どのような知識、能力、経験を習得しているべきなのか?
・大学の教育サービス、教育信条は、学生の達成度にどのように影響しているか?
・学生の属性(学力、経済格差、等)は達成度に影響するか?
・科目構成、教授法、活動プログラム、ITは達成度にどう影響するか?
実施にあたっては様々な課題に直面します。
・これら質問の回答をサポートするデータは存在するのか?どこにあるのか?
・入学から卒業、社会人に至るまで、大学は学生の達成度をどのように把握するのか?
・学内関係者はその回答に合意しているか?
これら評価活動を支援するツールとして、Blackboardは2007年初頭にBlackboard Academic Suiteの拡張製品、Blackboard
Outcomes Systemを発表しました。
Blackboard Outcomes Systemは、Blackboard LMSのアクセスデータ、成績データ、アンケート機能、eポートフォリオ等を評価用のデータ収集手段として活用し、大学が設定するルーブリックと呼ばれる評価基準と照らし合わせることで、様々な分析を可能とするシステムです。学生、教員が日々の教育学習補完ツールとして定着しているLMSと連携することで、データ収集・評価活動を無理なく日常業務に取り入れることができ、また幅広くキャンパス内に浸透しているシステムを利用することで、全学的な評価の実施、統合が可能となります。 学生のパフォーマンス評価、科目・プログラム評価、設置基準評価、戦略プラン実行評価等、様々な評価目的に合わせた設定、分析機能が提供されています。
北米ではSETON HALL Universityを初めとした4大学で既に導入が進んでいます。EU諸国では、欧州29カ国の教育相により採択されたボローニャ宣言の2010年実行が目前となり、導入に向けた検討が始まろうとしています。Blackboardユーザコミュニティでは、評価基準項目・導入ノウハウの共有化や、相互評価ベンチマーキングなどが計画されています。
国内においては、主要導入校、研究者とワーキンググループを発足させ、適切な日本化や日本の事情・基準に合わせた包括導入ガイドラインを共同で構築することを計画しています。
参考文献 |
京都大学高等教育研究開発推進センター: 大学教育学. (株)培風館. |
問い合わせ先 |
ブラックボードジャパン株式会社 TEL: 03-5468-6151 Email: japaninfo@blackboard.co.jp (アドレスは全角文字で表示しています) http://www.blackboard.co.jp/ |