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ラーニングテクノロジー利用のベストプラクティス
海外事例紹介 The University of Chicago


 アメリカイリノイ州シカゴ郊外に位置するThe University of Chicago(以下 シカゴ大学)は、81名のノーベル賞受賞者を輩出する世界トップランクのリサーチユニバーシティです。The Times Higher Education Award, 「2007 The Top 200 World Universities」では世界第7位[1]、またU.S. Newsの「America’s Best Colleges 2007」では第9位[2]にランクされてます。 数多くの著名な研究者、人材を輩出しており、2008年アメリカ合衆国大統領選挙候補であるイリノイ州選出上院議員バラック・オバマ氏も同校ロースクールの教員でした。

The University of Chicago
The University of Chicago

■Chalk Learning Management System

 シカゴ大学にて教育情報基盤として活用されているプラットフォームが、Blackboard Academic SuiteをベースとしたChalk Learning Management System、通称「Chalk」です。Chalkは、通常科目の学習補完環境、組織の情報共有(委員会、コミュニティ、他)として、また図書館からの学習リソースや学年別プレースメントテストの提供手段としても利用されています。

 CMSをはじめとしたラーニングテクノロジーの普及には、制度的にトップダウンアプローチで進める教育機関も多くありますが、シカゴ大学ではChalkの利用は教員の主体性にまかされています。 教員の判断とはいえ、利用する科目数と教員数は毎年確実に増え続けています。 教員の主体性を強調するかのように、「教員のラーニングテクノロジー利用を促進するためにインセンティブは提供していますか?」という質問には「何も提供していない。Chalkが使われるのは、それが学生と大学にとってベストな事だからである。また学生から“他のクラスで使っているのでこのクラスでも使ってください。”という要求もある。テクノロジーを利用した教授戦略が、学生の多様化した学習スタイルの対応に大きな役割を果たすことを理解されているからこそ使われているのである。」と回答されています。


■Student Engagement, Student Success

 ラーニングテクノロジーを普及し教育活動を充実させるには、大学のマネージメント手腕が問われることです。本調査ではカバーしきれていない利用促進の制度が存在するとは思いますが、制度以上に、根底に「Student Engagement 学習経験の向上、学生主導」という視点を中心に、よりベストな方法を実践することが大学内組織の共通文化となっているのではないかと推察されます。教員は「ラーニングテクノロジーを利用することが、学生と大学にとってベストな事」であるから利用し、それを支えるサポート部門は、「問われるのは結果である」という視点から、組織形態にとらわれずに協力して問題の解決にあたることを求められています。「学生中心」の主体的な取り組みと、より良い方法を追求する共通文化が、ラーニングテクノロジー利用の充実をもたらしているのではと考えらます。

 全学的に普及したラーニングテクノロジー環境は、大学の「共通プラットフォーム」として、教育・学習の充実から、大学コミュニティの形成、卒業生SNS、また教育アウトカム評価の基盤等、様々にその支援用途が広がり、大学の更なる飛躍に貢献することでしょう。

[1] http://www.timeshighereducation.co.uk/hybrid.asp?typeCode=144
[2] http://colleges.usnews.rankingsandreviews.com/usnews/edu/college/
rankings/brief/t1natudoc_brief.php

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製造元:Blackboard Inc.
www.blackboard.co.jp
Email: japaninfo@blackboard.co.jp
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販売元:株式会社CSKシステムズ西日本
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