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大学の学習ウェブ基盤「コース管理システム」運用
〜.campus(ドットキャンパス)法政大学全学利用の例〜

 約30,000人の学生を抱える法政大学では、教育を支えるウェブ基盤システムとして大規模なコース管理システム(以下CMS)を導入し、成果をあげている。その成功の秘訣、CMSによる現場の先生達への効果について同大学へ伺った。


■ コース管理システム.campusの導入経緯と現在

 同校では工学部で2002年から.campusの利用を開始、その後2006年には全学で.campusを採用、現在では平均的な学生ユーザー12,000名(月間アクセス統計による。ピーク時には17,000名)の大規模システムとなっている。また、約720名の教員の約半数近くが自身の授業において.campusを活用しているというデータも出されており、これは非常に普及率が高いと認識できる数値である。

 
.campus画面イメージ
各授業のスペースに情報が整理されている


■ .campus活用法と効果

 .campusは実際、どのように活用されているのか。授業資料を配布する、課題管理をするといった使われ方が最も多いようだが、理工学部竹内則雄先生は「資料は紙だと当日にしか配れないが、ウェブなら事前に配ることも、後から補足資料を配ることも容易。学生も事前に資料をダウンロードしてくれていると、学習効果がまったく違う」と語る。デザイン工学部野々部宏司先生によれば、「資料配布機能は休んだ学生の足並みを揃えたり、教員が授業内容を振り返るときにも役立つ」とのことである。
 さらに竹内先生は掲示板を使った質問の受付、成績の管理と公開機能なども活用している。「質問など学生と教員のコミュニケーションも、学生・教員のライフスタイルを崩さずに行えるので、従来のオフィスアワーなどでは不可能だったレベルまで進めることができるし、こちらも学生の理解度に合わせて授業を補足したり、学生に飽きさせない授業の進め方を工夫したりできる」。
 過去にレポート提出ができる学習管理システムを利用していたことがあるというデザイン工学部岩月正見先生は、.campusを利用してみて「レポートだけでなく、資料配布からレポート、成績などを一貫して作業できることは効率的」と語っておられた。
 システムを管理している情報メディア教育研究センター常盤祐司先生は、「.campusを利用することで得られる教員のメリットは、まずは効率性、簡便性。そこからさらに活用を進めることで、教育を高度化できるポテンシャルを秘めている。登録ユーザ数が30,000人を超える大規模大学の全学的な利用に耐えているというのが.campus の実力の証明だと思う」と語った。


■ ユーザーの声が反映されるアプリケーション

 学内システムでは、実際に利用してみて改めて多くの要望が明確になるのも現状だ。インターレクトでは、バージョンアップごとに、ユーザーの声を取り入れて.campusをアップグレードしている。今回の取材でも、先生方の過去の要望が現に取り入れられているケースに何度も遭遇した。「要望を素直に聞いてもらえて、採り入れてくれているのがありがたい」と、岩月先生も信頼の言葉を寄せて下さった。


問い合わせ先
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TEL:042-501-2050 FAX:042-501-2054
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