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日本システム技術株式会社

甲南学園 授業支援の取り組み
〜全学ポータル「My KONAN」による学習支援〜

 2009年に創立90周年を迎えた甲南学園は、2008年「知能情報学部」、2009年「マネジメント創造学部」、「フロンティアサイエンス学部」と新学部を増設し、大学独自の教育プログラムを積極的に展開されています。2002年秋頃から教務システムの見直しに取り組み、2004年に現在の教務システムが稼動しました。今回UNIVERSAL PASSPORTをバージョンアップし、Web履修システムから授業支援システムへと拡張した経緯と今後についてお話を伺いました。


■ これまでの授業支援の取り組みと全学ポータル「My KONAN」の導入

 早くから大学として、複数のLMS(Learning Management System)を導入していましたが、システムを運用する中で機能拡張を繰り返した結果、学生にわかりにくい環境となっていました。そこで、授業支援環境の統一化が必要だと感じ、システムの再構築に当たり、既に導入されていたUNIVERSAL PASSPORT(以下、UNIPA )を全学ポータルシステム「My KONAN」として利用することが決定しました。まずシラバスシステムを移行し、2008年3月には旧システムの利用を停止し、UNIPAへ一本化しました。
 「My KONAN」では、掲示・休講情報登録、各種申し込み機能、履修登録・結果確認、シラバス参照、学生時間割照会、進級・卒業見込み判定、授業評価回答等ほとんどの機能を標準で利用しています。そして大学独自機能として、Webメールとの連携を追加開発しています。


■ UNIPA「授業」の利用

 ポータルの入り口は、大学ホームページトップにあり、学生はここからログインします。履修登録タブを押すと履修につながり、抽選登録も行っています。タブシートを代えると、カレンダーがあり、授業を選ぶと授業の資料や課題等を参照できるようになっています。
 ここで教員はパワーポイント等で作成した授業資料を公開します。こういった資料は、教員個人のWebページに掲載するといったようにばらばらに公開するのではなく、UNIPA「授業」の中に一元管理することが重要であり、自学自習ができるコンテンツにスムーズにたどりつくことができるようになります。


■ なぜ、UNIPA「授業」にしたのか

 機能で比較すると既に導入していた製品の方が、多機能でした。ところが利用率が伸びず、なぜ普及しないのか、機能が足りないからだろうかと考え、いろいろな機能を追加しました。しかし、機能がないから使われなかったのではなく、複雑なことが原因であり、どんなに良いシステムでも使いにくいと普及しないと改めて感じました。
 現在、UNIPAは一度でもログインした教員を含めると40%の教員が利用しています。UNIPA授業は全体的にはシンプルですが、説明がなくてもすぐに使え、シラバスや授業資料・課題等、わかりやすい配置で集約されていると感じます。


■ 今後の展望

 今後は、大学に関するすべての情報を「My KONAN」へ集約させることによって、「ここに行けばすべてある」と学生に理解してもらうことが重要だと考えています。現在のポータルは大学から学生への一方通行のシステムです。今後の展望としては、SNSまでは難しいかもしれませんが、ポータルに学生が何か情報発信できればと考えています。

(甲南大学マネジメント創造学部准教授 井上 明氏 談)

My Konanトップ画面

問い合わせ先
日本システム技術株式会社 GAKUEN事業部
TEL:(大阪)06-4560-1030 (東京)03-6718-2790
http://www.jast-gakuen.com


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