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日本ユニシス株式会社

桜美林大学教員免許更新講習システム事例
〜生体認証による本人認証、
ICTホスティングサービスを利用した負荷増大リスクの回避〜

 今年度から教員免許は更新が必要となり、基本的にすべての教員が十年に一度、講習を受けることが義務づけられた。この教員免許の更新のための講習は、大学などで実施することになっており、そのやり方は様々である。その一つ、桜美林大学では、この講習をeラーニングを用いて提供している。
 教員免許の更新に必要な講習は、講習時間が決められており、その時間をクリアしかつ修了認定・履修認定試験を行うことになっている。桜美林大学のeラーニングではインターネットを介しサービスを提供しているが、そういった環境において試験を行い、修了・履修を認定するために、本人認証を確実にすることの難しさが大きな壁になっている。桜美林大学では、そのハードルを生体認証を用いることでクリアした。

図1 受講までの流れ

 桜美林大学が考え出した方法は、音声認証と顔認証のマルチ生体認証だ[1]。これらの方法を実現するためにはカメラとマイクが必要となるが、桜美林ではカメラ・マイクも独自に開発した物を使用し、機器認証も行うことで、本人同定を確実に行うことに成功した。そのため、唯一桜美林大学のみが、eラーニングによる講習と試験を行うことができ、受講者にとっては一つの手段のみで講習を完了することができる。
 また、もう一つ特徴的なのは、試験も音声による解答を行うことである。これにより、最初のログオンだけ本人で途中ですり替わり試験を受けるということも防いでいる。

 コスト面やサーバの負荷を考えたとき、このシステムを利用するユーザをどの程度の規模として想定するかが大きなファクターとなる。想定ユーザが多ければ、コスト的に有利だがシステム負荷のリスクも高くなり、リスクヘッジのためにオーバスペックなサーバを用意せざるを得ない。これを解決したのが日本ユニシスが提供しているICTホスティングサービスだ。
 ICTホスティングサービスは、処理負荷に応じてほぼリニアにサーバ能力を増強させることができる。

図2 ICTホスティングサービス イメージ

 このようにICTホスティングサービスには、ある程度低めのスペックで稼働させサーバの処理状況を見ながら増強を検討できるメリットがある。増強自体も数営業日以内で完了するため、ピーク時に増やし、閑散時には減らすといった運用も可能となっている。


[1] 桜美林大学で特許出願中
 
 
問い合わせ先
日本ユニシス株式会社 ICTサービス本部
サービス商品企画部 担当:白井
TEL:03-4329-2237
http://www.unisys.co.jp/services/ict/


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