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株式会社SIGEL

教育機関向けSNSシステム 『CNS.ac』(Communication Networking Service)
〜京都外国語大学への導入〜


■ はじめに

 京都外国語大学では平成20年度教育GPに採択された取り組み「多文化共生時代の協働による日本語教員養成」を実践するにあたり、教育機関向けSNS『CNS.ac』の導入を開始した。


■ 京都外国語大学 GP選定サイト

http://www.kufs.ac.jp/kufs_new/what/kyouiku_gp.html


■ 導入の背景

 京都外国語大学では2000年度から「日本語教員養成プログラム」を学部全体の教育課程として開設している。この日本語教員の養成では教育体験を重視しており、地域の小・中・高校を中心とした日本語教育支援活動、留学生別科や専門学校での短期教壇実習、海外の交流協定大学での短期日本語教育実習、1年間の海外日本語教育実践を行う派遣留学を実施している。
 このような実践を通して、以下の問題点が明らかになった。

1) 体験活動における学生同士のコミュニケーション不足
2) 多様なニーズに応えるための教材の不足
3) 日本語教員のみならずマネジメントができる人材育成の必要性
4) 多文化間コミュニケーションの問題


■ 導入の狙い

 これらの問題点の解決を目指し、同大学では『CNS.ac』を導入し、以下の環境構築を行った。
1) 実習などで得られた経験を言語化し、他者と共有する仕組み
2) 日本語教育の教材を作成するために必要な素材を共有し、教案に関する議論を行える場の構築


■ 大学からの評価

 本取り組みは、本学での「授業」と関連性をもった「日本語教員の養成」におけるSNS活用である。事前に問題点を明らかにし、それをSNSの活用により解決するという、ICTの特徴によって始めて実現可能な実践である。平成21年4月から本格稼働し、現在、教員、学生合わせて600名の構成メンバーが『CNS.ac』を利用しており、体験活動後の意識の変化や自己反省、前日からの成長等を記録する「WEBダイアリー」、そのダイアリーの内容に基づく、教員からタイムリーな直接指導や学生間の支援ネットワークを創出している。

問い合わせ先
株式会社SIGEL
システムソリューション部
TEL:06-6265-5180 FAX:06-6265-5181
E-mail:info@sigel.co.jp
(アドレスは全角文字で表示しています)
http://www.sigel.co.jp


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