賛助会員だより

株式会社ＳＩＧＥＬ

京都産業大学　修学指導の取り組み
〜学生カルテをベースにした「学びのポートフォリオ」の構築〜

　京都産業大学では平成19年度より学生カルテシステムをベースにした「学びのポートフォリオ」を導入し、修学指導に利用しています。

■導入の目的

　京都産業大学では、早くから学生情報のシステム化を整備し職員間で利用されていましたが、多様化する学生へのきめ細かな修学指導を充実させることを目的として、以下の特徴を持つ学生カルテシステムの導入を決定されました。

＜主な特徴＞

• 各部署が管理管轄しているデータの中で指導に必要な項目を集約・共有
• 成績不振者や講義出席不足対象者等、多様な条件での学生検索
• 指導内容や面談記録等、既存システムに存在しない項目を汎用的に追加できる項目管理
• 数値データをもとにグラフ化した図、画像形式で視覚的表現
• 修学指導業務をグループ化し各業務担当者ごとに閲覧・更新権限を項目単位で細かく設定できるアクセス制御
• 保護者説明会等で面談資料として活用できる帳票出力
  

■システムの概要

　各部署で利用されている日常業務システム内のデータの中で修学指導に必要な項目を選別し学生カルテシステムに集約しています。

項目例：	項目例：学生基本、学籍異動、学生連絡先、クラブ活動、出身高校、入試種別、履修情報、成績、単位集計結果、講義出欠、取得資格、奨学金、学費納入状況、希望進路、インターンシップ等

　また、日常業務システム内で管理されていない生活指導、進路指導等の結果は学生カルテシステムの独自項目として管理し記録しています。

■大学からの評価

　本システムの導入により修学指導業務ごとにグループ化した担当者間での「学生の現状」や「指導内容・面談結果」が共有可能となりました。また、担当者変更においても学生への過去の指導状況も把握でき、常に同一水準での指導が実現できています。今後は学内人事異動による担当者変更においても、きめ細かなセキュリティ設定を容易に変更・継承できる仕組みに機能強化したいと考えています。（京都産業大学　教学センター）