賛助会員だより

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)

サービス継続性を重視した統合ファイルサーバシステム〜慶應義塾大学への導入事例〜

■はじめに

 慶應義塾大学では、他大学に先駆けインフォメーションテクノロジーセンター(ITC)を設立し、全塾的な情報基盤整備を推進されてきました。主なキャンパスは10Gbpsの高速ネットワークで結ばれ、有線/無線ネットワークが至るところで利用できるユビキタス環境を背景に、教育・研究を支援するコンピュータの利用環境や、電子サービスが提供されています。
 その中で、利用者のデータを保管するファイルサーバは、キャンパスごとに運用されていました。

■導入までの課題

 7学部の学生が、日吉キャンパスでの基礎的な教育を経て、三田、信濃町、矢上、芝共立の専門課程へ進む同大学では、各キャンパスから共通に利用できるファイルサーバについて、これまでも検討が行われてきました。ファイルサーバ上のデータは、授業中にもアクセスされるため高度な可用性が要求されますが、技術的な課題やコストの点で、ITCの技術者が設定した条件を満たすソリューションがありませんでした。
 技術面、コスト面での課題解決に継続的に取り組まれる中で、今般、各社の提案の中から弊社の提案が採用され、統合ファイルサーバを導入するに至りました。

■「授業を止めない」システムの導入

 授業での利用を保証するために、統合ファイルサーバは2拠点にシステムを設置して、定期的なデータ同期とバックアップを行う運用としました。それらとキャンパスを結ぶネットワークも複数の経路を用意し、サーバやネットワーク経路での障害発生時には、即座に別系統での運用に切り換えてサービスを継続できる構成となっています。
 弊社取扱製品の中から、今回のご要望を満たし、さらに利用ユーザーの視点でより快適なストレージサービスを実現するソリューションとして、EMC社のEMC Celerra NS960をメインストレージに配置しました。EMC Celerraシリーズは、高い可用性やパフォーマンス、データ保護を要求されるファイルサーバ統合システムに最適で、弊社でも多くの実績があります。

図 システム構成
図 システム構成

■導入のメリット

 これまで地区ごとに運用してきたファイルサーバを集約し、各キャンパスから共通に利用できるサービスを提供することにより、利用者の利便性を大幅に改善することが可能になります。投資を集中することにより信頼性、可用性がより高いハードウエアの導入が可能になり、また、システム管理の負荷軽減にもつながります。


問い合わせ先
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
文教システム部
TEL:03-6417-8510 
FAX:03-5434-0058
E-mail:edu-info@ctc-g.co.jp
(アドレスは全角文字で表示しています)


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