賛助会員だより
阪南大学は、大人数における片方向型講義の問題点に着目し、学生個人の名前や理解度を教員が把握できるように、携帯デバイスを活用した双方向型授業システムを産学連携にて共同開発しました。
現在、各大学で行われている大人数講義での授業は、受講生が多いため、教員が各々の学生の理解度を把握しづらく、また学生個人の名前や個性を把握した上でのフィードバックがなかなか難しい状況です。また出席管理の煩わしさや授業準備の手間も教員の大きな負荷となっており、授業効率化や学生理解度向上を実現する為の大きな弊害となっています。
p-HInT(ピーヒント)システムは、ニンテンドーDS※やPSP※、iPhone※、NetPC等の携帯型デバイスを活用し、学生の個人名や小テスト、出席情報などをリアルタイムに表示し教員へフィードバックすることで、即座に学生の理解度を把握し授業改善へと繋げることが可能です。また、大人数講義での授業支援システムとしては前例の少ない席替え機能やTwitter※ライクな学生の声をリアルタイムに収集する「みんなの声」機能を搭載し、消極的な学生がなかなか手を挙げて発言できなかった気づきを教員まで届かせることが可能です。
1)着席順一覧表示
教員機に学生の名前や着席順を一覧表示します。学生が授業目的以外で携帯デバイスを操作すると即座に赤で警告表示しますので、状況を確認後、警告メッセージを送ることも可能です。
2)出席機能
学生にキーワードを入力させて出席確認を行う機能と、出席している学生を瞬時にスナップショット型で出席登録する機能があります。また複数回の出席採取に対応し、遅刻・中抜け・早退も判断できます。
3)小テスト・ドリル機能
講義中に小テストを配布して、解答を即時集計・グラフ表示することで、学生の理解度に応じた講義を実施することができます。また全問正解するまで小テストを行うドリル機能は学生の自主学習意欲を向上させることが可能です。
4)席替え機能
前列右詰・一列空け・指定登録などに対応し、講義中に席替えを行うことで、私語削減に効果があります。
5)みんなの声機能
「白板が見えにくい」や「分かりやすい・分かりにくい」といった内容を学生は簡単操作にて教員へ送信でき、消極的な学生の意見も取り入れて講義を行うことができます。
p-HInTシステムは阪南大学にて2007年度文部科学省現代 GP「ICTを活用した双方向教育システムの構築」に採択され、2年半の歳月を経てシステムがブラッシュアップされました。その結果、無線LAN配下で300人規模での安定した運用実績や、私語が25%減少したり学生の論述式解答力が向上したりするなどの授業効果が報告されています。
※ 記載された各製品名は各社の登録商標または商標です。
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