賛助会員だより
はじめに
追手門学院大学では、授業やゼミ、クラブ・サークル、インターンシップ、ボランティア、アルバイトなど、様々な体験から得られた学びや気づきを学生自身で記録・蓄積するキャリア体験データベース「キャリ蔵(ぞう)」を2008年4月より導入いただいています。平成19年度現代GP「追大型自主自立キャリア支援モデルの展開」に選定され、現在、学内ポートフォリオとして、学生・教職員に活用されています。
2006年に総合学生サービスシステム「UNIVERSAL PASSPORT」を導入された追手門学院大学では、キャリアを『仕事や職業だけでなく「人生」「生き方」と題し、勉強、趣味、ボランティアなどの社会的活動、家庭や家族とのかかわりを含めて生きることそのものがキャリアである。』と表現しています。貴重な体験から得られた様々な学びや気づきを、言葉や文章にして記録(データ)に残し、それを積み重ねていくことが、学生が自分の人生を設計し、将来の夢や希望を実現するためにとても大きな力となると考えられています。そこで生まれたシステムが、キャリア体験データベース「キャリ蔵(ぞう)」です。
職員側で設定した分類(授業、クラブ、アルバイトなど)に対して、学生が自分自身でキャリア体験情報をパソコンや携帯から入力します。入力されたキャリア体験情報は、担当教員や職員から確認ができ、アドバイス等のコメントが学生に返されます。また、学生が就職活動を始めようとするときには、自分の歩んできた道のりを振りかえることができるため、エントリーシート作成等に大変役立ちます。教職員も蓄積された学生のキャリア体験情報を基に適切で決め細やかな指導を行うことができます。
「学生たちは、就職活動時の有効性からだけではなく、学生時代に、日々何を学び、何を感じたかを残しておきたいという潜在的な欲求からか、「キャリ蔵」を軽やかに使っています。さらに、学生の書き込みの8割が授業、とくにキャリア関係科目についての言及が多いことから、キャリ蔵へのアクセスを促している場がキャリア関係科目であることを差し引いても、あらためてキャリア関係科目の一層の充実が具体的な実践課題であることに違いありません。「キャリ蔵」に対する学生の評価については定かではありません。しかし、今後の就職指導の場面で「キャリ蔵」の活用を考えれば、いわば「必須科目」としての「キャリ蔵」として理解されると確信しています。」(追手門学院大学職員談)
「平成21年度「大学教育・学生支援推進事業テーマB」に採択され、学生の就職活動を記録するための「シュウ蔵」と学生一人一人に求人情報などを提供する「シュウカツ伝言板」の開発を行いました。「キャリ蔵」はエントリーシートや自己経歴書を豊富化し、「シュウ蔵」「シュウカツ伝言板」でタイムリーな就活支援が可能になりました。「シュウ蔵」や「キャリ蔵」はポートフォリオの一種といえます。学生は、「キャリ蔵」によって記録を蓄積することの意義を理解したのではないでしょうか。そこで、学生の学習記録を蓄積するラーニングポートフォリオの開発と「キャリ蔵」「シュウ蔵」「シュウカツ伝言板」との連携こそが本当の就職力の向上につながるものとして、展開していきたいと考えています。」(追手門学院大学職員談)
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