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伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

次世代プラットフォームCisco UCSによる学内クラウド環境の構築
〜近畿大学への導入事例〜

■はじめに

 近畿大学は、80有余年の歴史を持ち、学生数3万人超を抱える全国有数の私立総合大学です。2010年4月には、「新しい社会システムを構築できる人材」の育成を目的に総合社会学部を開設しました。
 新学部の設立にあわせた教育システムとして、システムリソースを有効に活用できる、Cisco Unified Computing System(以下、Cisco UCS)を中心とした学内クラウド環境を構築しました。
 これは、Cisco UCSの国内初の導入事例でした。

■導入にあたっての検討事項

 新学部の教育システムの導入にあたり、仮想化技術を使った、効率的かつ柔軟なシステムを検討していました。
 さらに、クラウド時代の到来に向け、大学内でのプライベートクラウドシステムを構築しました。
 CiscoUCSを採用した理由として、「クラウド時代の主体は『ネットワーク』であり、ネットワークを中心に据えたクラウドへの取り組みを行う、Ciscoの方向性が近畿大の教育システムの考え方と合っており、採用の大きなポイントになった」(総合情報システム部教育システム課課長代理の矢藤邦治氏)と話されます。

■Cisco UCSと導入効果

 Cisco UCSは、サーバやネットワーク、ストレージ、仮想化技術を統合して1つのシステムとして管理できるようにすることで、コスト削減、リソースの有効活用ができる、次世代プラットフォームです。Cisco UCSの導入により、教員および学生用の計185台のシンクライアントのトラフィックを円滑に処理し、語学演習やIT 技術演習などの授業コンテンツの迅速な配信と切替を実現しています。
 また、授業配信システムをはじめとするすべてのアプリケーションやサービスを仮想化環境で稼動しています。
 導入時にも、大きなトラブルはなく、利用者の学生や教員もクラウド環境を意識することはなく、今までと同じ操作性で利用しています。

図 システム構成

■今後の展望

 仮想化技術によるCPU、メモリの適切なリソース配分が今後の課題であり、適正化のためのデータを収集しています。システム運用の最適化を進めることで、さらなるTCO削減を目指しています。
 また、学内のプライベートクラウド化による更なるシステムの効率化を図るため、他学部の教育システムも段階的にCisco UCSを含めたシステムに統合する検討も重ねています。


問い合わせ先
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
公共システム第2部
TEL:03-6417-8510
FAX:03-5434-0058
E-mail:edu−info@ctc−g.co.jp
(アドレスは全角文字で表示しています)


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