賛助会員だより
株式会社日立製作所
「ブレンデッド eラーニング」
より質の高い教育実現に向けて
〜国立大学法人 筑波大学における「eラーニング学習管理システム」構築事例〜
筑波大学では、2010年8月より、オープンソースの『Moodle』(授業管理システム)、および『Darwin Streaming Server』(ストリーミングサーバ)を利用したeラーニング学習管理システムを、全学規模で導入しています。
■筑波大学導入の狙い
- 時間/場所を選ばない質の高い教育環境の提供
- 対面授業の学習効果向上
- 教員と学生、学生同士のコミュニケーション強化
- 管理の一元化(履修/進捗/成績)
- マルチメディア教材利用による教育の質の充実
- 教員の教育活動の自由度増大
■システム規模
- ユーザ:28,000人(学生・院生・教職員)
講座数:15,000講座
- 性能:毎時10,000接続、毎秒1,000トランザクション
■システム構成
すべての機器を冗長化することにより信頼性を高め、24時間365日の稼動を実現しています。
■システム概要
Moodleをベースに学習管理システムを構築し、以下の機能をMoodleに追加しました。
- Moodle上からストリーミングサーバのコンテンツを管理する、一覧/登録/削除機能
- ストリーミングサーバのコンテンツ参照は、Moodleにログインしたユーザに限定する機能
- 学内の「統一認証システム」と連携するシングルサインオン機能
- シラバスデータベースや開設科目データベースと連携する、授業科目の一括登録機能
- 履修者管理システムと連携する、ユーザ(学生)一括登録機能
- ユーザ(主に学生)に有効期限を設け、期限管理や検索/削除の機能
- ユーザアカウント用に、TA(Teaching Assistant)/TF(Teaching Fellow)権限付与機能
- 科目を受講する学生が、当該の教師やTAと学習相談を行うためのメール機能
- 標準のWiki、用語集の更新通知機能
- Wikiの評定機能
- 評定に「期末試験」項目を加える機能
- 出欠機能(プラグイン)
- 公開コースをフロントページにリスト表示する機能
- 学年暦(学内イベントカレンダー)データベースをイベントカレンダーに反映する機能
運用関連は、下記の機能を実現しています。
- 各サーバの稼働状況を監視し、危険域に達した場合にアラートメールで通知する機能
- UPS装置と連携した停電時の自動シャットダウン機能
- 復電後のサーバ間同期による自動立ち上げ機能
■筑波大学のMoodleの意識調査(2010年9月下旬にアンケートを実施)
Moodleの認識率は、67%で周知はある程度進んでいます。一方、使用している教員は27%にとどまり、普及はこれからのようです。使用している教員のMoodleへの評価は高く、その理由としては、「コピーをする手間が省けた」「授業時間外でも学生が学習できるから」「高機能だから」などが挙げられています。使用方法しては、「授業スライド、資料の公開」が最も多く、次いで「課題やレポートの提出」「ディスカッション」が挙げられました。
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(本件窓口)株式会社日立ケーイーシステムズ |
営業本部 情報システム営業部 公共営グループ |
TEL:03-5627-7191 |
林:mhayashi@hke.jp |
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