賛助会員だより
1925年に東京・大森に設立された帝国女子医学専門学校を前身にする、学校法人東邦大学。今日では大森キャンパスに加え、千葉・船橋市に広大な習志野キャンパスを擁する自然科学系総合大学へと発展を遂げた。創学から80年を経た同大学がアイデンテイティの再構築を図る中で、導入が図られたものの一つが学生証のICカード化だった。習志野キャンパスでは、その電子マネー機能を活用し、証明書発行機で各種講座登録料の払い込みが行えるシステムを導入。それにより、学生の利便性の大幅向上を実現した。
「FeliCaチップ内蔵非接触型ICカード」による、学生証・教職員証導入は2010年春に完了。カード総数は、非常勤講師や取引企業スタッフも含め、約1万4,000枚に及んでいる。学生証のICカード化に伴い、大森キャンパスでは学生の出席管理にも学生証が活用されるようになり、出席率向上という成果を上げた。習志野キャンパスにおいて活躍しているのが、ポータブル型のリーダーであり、その一例がファカルディ・ディベロップメント(教員の能力開発に向けた取り組み=FD)における活用。FDでは複数のワークショップ開催が一般的だが、会場の入り口にポータブルのICカードリーダー設置により教員参加状況の正確な把握が可能となった。
証明書発行機
発行機のタッチパネル
「証明書発行機」の新型化で電子マネー機能により、各種登録手続きが大幅に簡素化できた。電子マネーのチャージ上限額を最高額の99,999円とし、証明書発行だけでなく、学生が自分で学習したい講座を選び、電子マネーで登録料を支払う。すると、所属学部・学科・氏名・学籍番号などが記載された申込書が自動で発行される。後はそれを学生が窓口に提出するだけで手続きは完了する。
●「各学部の学生証がICカードで統一化されたことは、各種登録料の払い込みにとどまらない利便性を生み、2キャンパスの有機的統合が進んだ。」
<教務担当課長談>
●「OA機器などの取引があったことが今回の学生証・教職員証のIC化推進につながりましたが、ユーザーの目線に立って仕事をしてくれる、そのスタンスは今後も継続して欲しいと思っています。」
<(株)東邦キャンパスサービス 営業グループ課長談>
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