賛助会員だより
神奈川工科大学では『滞在型』図書館をコンセプトに、学生の皆さんが、より快適に寛げる、そして話し合いながら共に考え、学び発信する、新しい知的創造空間にリニューアルいたしました。そんな『場』に大学図書館としては初めてLANシートを導入致しました。
書籍から、Webからと様々な情報源を自分のPCやスマートフォンに取込みアイデアを作り出しレポートする。そんな新しい図書館の活用を可能にするスマートフォンの急速な発展・普及に伴い、無線LAN環境が今日では必要不可欠なものとなっています。これまでの図書館というイメージを超えて、発見し、創り、発信する場を実現する事。「接続の確実性」「高いセキュリティ性」「簡単な設置」「最新の技術」の側面からLANシートを天板に組み込んだカウンターを導入致しました。自分の端末を置けば学内LANに確実かつ簡単に、セキュリティを確保しつつ、快適につながります。ネットワークを見ながら、また外を眺めながらほっと一息つけるそんなカフェスタイルを実現するために導入されました。
LANシートは平面上で通信を可能とする2次元通信の原理を利用しています。通常の無線LANの場合100m程度電波が飛びますが、LANシートはシートの表面に電波が「染み出し」ます。LANシートの上に置かれたPCやスマートフォンはこの電波を取り込み通信を行います。LANシートと専用アクセスポイントが学内ネットワークに接続されており、通信規格はIEEE802.11a/gに対応しています。
LANシートを組み込んだカウンターは18席用意されており、主に個人での利用が多く、滞在時間は1時間程度です。平成22年12月から平成23年4月までの特定時間での定点観測集計ですと699名利用があり、その内PC利用者の148名、比率は21%です。集計の方法にもよりますが、実態としては30〜40%の利用者がLANシート上でPCを使っているようです。当初はPC利用者が少なかったのですが、接続マニュアルを備え付けることで利用者が増えました。2階には通常の無線LANを導入していますが、LANシート経由のほうがネットにつながるのが早いという声も学生から寄せられているようです。今後は電子書籍やそれを閲覧するデバイスの導入を検討しています。工科大学ということもあり、最新のAndroidTabletなど色々調査しているところです。無線LAN、LANシートと学生が学ぶスタイルに合わせて最適なネットワーク環境を図書館内に実現することができました。
閲覧デスク
備え付けられた接続マニュアル
短時間のネット活用情報の発見、発想の転換の場として沢山の学生に利用されています。また他にはない先進技術と知的創造空間の融合はエンジニアやSEを目指す学生の間でも関心度が高く、工科系として先端的な取組みを実施する同大学でも注目度の高い設備として運用されています。
モバイル接続
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