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株式会社コスモ・インタラクティブ

立命館アジア太平洋大学 サイトリニューアル
〜リ・デザインとフルCMSの導入〜

　立命館アジア太平洋大学（APU）は、世界およそ81の国・地域からの国際学生が学生の半数を占め、教員も約半数が外国籍という日本初の本格的な国際大学です。APUの特長・魅力を日本のみならず世界にPRすべくサイトリニューアルプロジェクトを発足させました。

■改善ポイント抽出〜サイトコンセプト策定

　はじめに、新サイトのコンセプト（ゴール）を決定するため、下記のような改善ポイント抽出を行いました。

• 情報再設計、特にナビゲーションの分かりやすさ、使いやすさの改善。
• デザイン・コンテンツレイアウト見直しによる情報の探しやすさ・見つけやすさの改善。
• 運用効率化、負担軽減のための旧CMSのバージョンアップなど。

　これらのポイントから、コンテンツ整理・デザインレギュレーション整備および、それに合わせた新CMSの設計とカスタマイズをサイト要件と策定しました。また、整然とした情報設計によるユーザビリティ・アクセシビリティの高いサイトを目指し、特長である国際性を広くPRできることを新サイトのコンセプトとしました。

APU新サイト

■アクセスログ解析結果を元にした情報再設計

　まず、旧サイトの過去３ヶ月のアクセスログから、各コンテンツのクリック数やサイト内経路・滞在時間などを分析。数字的な根拠からの結論に加え、APUとして訴求を強めたいポイントなども考慮し、ナビゲーションをはじめ、TOPページの要素及び下層ページの構成を再設計していきました。

■サイトデザインの検討

　デザイン検討にはマッピングボードを使用し、新サイトのテイストに近いと感じたベンチマークサイトを多数プロットして参考にし、方向性を導きました。それにより、「シンプル」「国際色」等をキーワード抽出し、立命館カラーである臙脂色を軸としたカラースキームを策定、複数デザイン案から手直しを重ね、決定に至りました。

■フルCMSの導入と多言語化

　サイト更新用のCMSについては、これまでと操作性が大きく変わらないことと、海外への情報発信に必須である多言語対応の柔軟性を理由に、旧サイトでも使用していた「XOOPS」の上位バージョンをカスタマイズして導入しました。大半のコンテンツをWYSIWYGエディタにて作成・編集可能とし、学内担当者の作業負担の削減を心がけました。

CMS「XOOPS」画面

■大学からの評価

　従来の課題であったユーザビリティ向上、見やすいレイアウトとページ構成変更でサイト訪問者の直帰率減少やページビュー増加が実現できました。国際色のある画像を多く使うことで本学の訴求力を上昇することができました。
　運用面では、変更頻度が多い文言はCMS画面から直接変更でき、HTMLの高度な知識がなくても対応できるよう配慮いただきました。
　困難と思われていた過去10年間のニュースの移行も短期間で行うことができ、提案力・問題解決の速さでプロジェクトを円滑に進めることができて非常に助かりました。