賛助会員だより
青山学院大学は教育研究用サーバを統合してICT基盤を刷新するとともに、新規に全学共通の学習管理システムとして、富士通の大学向け授業支援システム「CoursePower」を導入し、2013年4月より運用を開始しました。
「CoursePower」の導入により、教員や学生は、教室や自宅のパソコンから、教材や授業の記録、出欠状況、テスト結果などを参照することができるようになり、さらに、「学びチャート」機能により、学生一人ひとりの予習・復習・講義への参加状況を分析し、学習行動の特徴を知ることができるようになりました。教員はより適切な学生指導に生かすとともに、学生は自己の学習行動の特徴を把握し、学習計画に生かすことができるようになります。
今回のICT基盤の刷新により、サーバ統合と学内のパソコン4,000台の運用管理の一元化で運用コストも大幅に削減できる見込みです。
青山学院大学は、広い視野で物事を考え、常に新しい可能性を探究し学び続け、自分の個性や能力を高め、社会に対して積極的に発信していく人材の育成を目指しています。その教育環境の一つとして、「教育の効果を高めること」、「教育・研究の水準を向上させること」を主題としたICT導入の検討を進める中で、教員、学生の利便性の向上と、ICT資源の最適化と運用の効率化が課題となっていました。
教員、学生は資料や教材、テスト、アンケート、レポートやディスカッション、出席記録を「Course Power」に登録することで、授業単位に管理でき、教室や自宅のパソコンから参照できます。また、教員は「学びチャート」機能により、蓄積された学習履歴データから、学生個人や授業クラス単位での学習行動量、行動傾向、学習履歴などを把握でき、さらには、積極性、計画性、継続性などの学習行動の特徴をチャートで知ることも可能となります。教員はこれらを授業の内容や進め方の改善に生かすとともに、学生個々を見据えた指導を行うことが可能となります。また、学生は、自己の学習の履歴や行動の特徴を把握し、自主的な学習計画の改善に活かすことができます。
学内の研究室や教室に分散していた合計80台のサーバを、青山キャンパス9台、相模原キャンパス14台のサーバ(ブレード)に統合しました。さらに、パソコン運用支援パッケージ「MAGICLASS瞬快」により、パソコン環境を再起動により瞬時に復元するとともに、全学のパソコン4,000台への資源配付や、ウイルス対策、各種パッチ適用といったメンテナンス作業などをリモートで一元的に行うことができるようになりました。
これらにより、セキュリティの強化と、運用管理コストの大幅削減を実現します。
新システム基盤の概要
青山学院大学は、本システムの活用により、より効率的化された学習管理環境の下、教員が過去の授業との比較や良質な教材の流用・ブラッシュアップ、個人指導などを通じ授業を改善しやすくなったと考えています。また、学生にとっても自己の学習状況の振り返りを行うことができ、自主的な学習や研究を進めやすい環境となり、大学の教育理念にふさわしい教育研究環境を構築できたと考えています。
青山学院大学は、今後も、認証システムやネットワークなど、情報基盤の強化に引き続き取り組み、「教育効果を高めること」、「教育・研究の水準を向上させること」の実現に向け環境整備に取り組んでいきます。
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