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海外製LMSから「CoursePower」に刷新 安定性、優れた操作性、迅速なサポートを重視し決断
〜関東学院大学 導入事例〜

 LMS(Learning Management System、授業支援システム)の積極的な活用が知られている関東学院大学は、2012年度より4年間運用した海外製LMSから富士通の大学向け授業支援システム「CoursePower」に刷新しました。その理由は、システムの安定性、間違えにくい、操作性の高いGUIの工夫、そして迅速なサポートがポイントになりました。これらのポイントが奏功し、導入後、専任教員の利用率が大幅に拡大するとともに、教職員自らがログを確認できるため、迅速かつきめ細やかな学生支援の実現につながっています。

■導入の背景

 1884 (明治17)年に創設された神学校を源流とする関東学院大学の教育に対する基本姿勢は、学生一人ひとりと向き合い、将来の可能性を引き出す「学生本位」です。2013年度には理工学部、建築・環境学部、看護学部が新設され、総合大学としての特性を活かすことはもとより、留学制度、キャリアサポート、産官学連携の学び、学部を横断したプロジェクトなど、学生がやりたいことを発見し、夢の実現に必要な教養や技術を身につけるための様々な機会を提供しています。また、より質の高い教育実現にための授業改革にも積極的に取り組んでおり、2008年には、授業運営の効率化や学習効果の向上、学生へのきめ細かなサポートなどを目的に、海外製LMSを導入しましたが、4年間の運用を通じていくつか課題も見えてきました。

■導入のポイント

 既設LMSは、学内の利用者が固定しており、2011年度春学期の利用率は全体で3割程度の状況でした。既設のLMSは、学生がミスなく操作するのは難しく、その課題については海外製ということもあり、日本語表記がわかりにくいなど学生が操作ミスを起こしやすい点が問題でした。また、学生がテストの回答を提出していないのか、それとも操作ミスで届いていないのかを判断するために、メーカーにログの確認を依頼しても海外へ問い合わせる必要があるため、回答が一週間近くかかってしまうこともありました。

 関東学院大学はLMSを災害時の授業補完ツールとして利用することも考慮し、次期LMSを検討。使い勝手、機能、コスト、サポート体制など比較表を作成して複数製品を検討した結果、富士通の大学向け授業支援システム「CoursePower」が選択されました。

■導入のプロセス

 既存コンテンツは1万件以上ありましたが、富士通の移行ツールと情報科学センター職員のきめ細かなチェックにより着実に移行が進められました。また、情報科学センターでは既設LMSを利用していた先生のフォローもきめ細かく行い、導入5ヵ月前からはすべての先生に対し、利用方法などメールを使って情報提供することを心掛け、現在も月1回のサポートメールを送信しています。

 2012年3月、「CoursePower」は本稼働を開始、その後順調に安定稼働が続いています。また「CoursePower」をデータセンターに設置することで、災害時の授業の継続や情報発信ができる環境構築が実現されました。

■導入の効果と今後の展望

 「CoursePower」の導入効果は、導入直後の春学期に顕著となりました。2011年度春学期と2012年度春学期のLMS利用率を比べると、学部、専任教員、非常勤講師のすべてにおいて利用率が向上。専任教員の利用率は前年度より16ポイントアップして49.6%、非常勤講師の利用も増え今後、時間の経過とともにさらなる拡大が見込まれています。

2011年度と2012年度の春学期におけるLMSの利用率の比較図

 こうした効果を裏付けるように、学生の操作のしやすさや、お知らせ発信の使いやすさ、ログの活用を評価する先生の声が多く寄せられています。また、「CoursePower」は、富士通の学生ポータル「Campusmate-J/Web Base」と連動しており、「CoursePower」からのお知らせも表示されます。そのため学生は授業に関する重要なお知らせの見落としが更になくなり、好評を得ています。関東学院大学情報科学センターでは、講習会はもとより情報交換会の開催やコンテンツ作成支援などLMS運用支援の強化を推進中です。

問い合わせ先
富士通株式会社 お客様総合センター
TEL: 0120-933-919(通話無料)
03-5568-1170
URL:http://jp.fujitsu.com/solutions/education/contact/campus/

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