賛助会員だより
帝京平成大学では、「中野キャンパスIT設備構想」において「学生サービスの向上」と「教職員の負担軽減」を二つの大きな目標に掲げつつ、他キャンパスとのシームレスなIT 連携を重視し、新キャンパスにふさわしい先進的な設備を導入しました。
帝京平成大学では、学生サービスの向上や教育環境の充実を視野に入れたキャンパスづくりを実践してきました。2013 年4月に開校した中野キャンパスには、約1.6haの敷地に地上12 階、地下1階建ての校舎を建設。講堂・体育館などの設備を集約した「都市型積層キャンパス」で、約5,200名の学生が通う同大学で最大規模のキャンパスです。この中野キャンパス開校に向け、キャンパス内の情報ネットワークをはじめ一般教室のIT設備や図書館システム、PC教室、出席・勤怠管理システムなどキャンパス内で機能するあらゆるIT 設備に加え、キャンパス間のIT連携も可能とするシステムの導入を検討していました。
講義室
NTT東日本では、中野キャンパスのIT設備を一括で構築。ひかりLAN、無線LAN、ひかり電話、仮想デスクトップシステム〈VDI方式〉などの基盤システムやPC教室、講義収録、映像・音響システムなど教室環境をIT化した教育支援システム、およびICカード、出席・勤怠管理、図書館システムなどITを活用した学生・事務サービスを提供する事務支援システムを整備しました(システム構成図参照)。
システム構成図
基盤となる情報ネットワークは、セキュリティーと信頼性を重視して、10Gbpsのリング構成によるキャンパスLANを構築。一部に障害が発生してもネットワーク全体に影響が出ない構成としました。
PC教室
また、学生サービスの一環として導入したICカード学生証は、学生証1枚で講義の出席からメディアライブラリーセンターの入退室、図書の貸出、各種証明書の発行を可能とし、キャンパスの様々な場面でITを活用したサービスを受けられるようにしました。教職員も同様にICカード教職員証を用いており、勤怠管理とキャンパス入口の大型ディスプレイとが連動し、教員の出校状況を学生が知ることができます。
メディアライブラリーセンター
(図書館)
セキュリティゲート
さらに、先進のAV 設備も導入し、タッチパネル操作ひとつで大型スクリーンの昇降やプロジェクターの電源ONも自動化されるなど、使い勝手のよい設備を構築しております。
AV操作卓
今回、中野キャンパス開校に伴い整備した先進のIT環境は、ITを活用した講義や学習環境の整備で学生サービスが向上し、既存キャンパスと同様な使い勝手の実現により教職員の負担軽減をもたらしました。例えば、教室設備ではチョークの埃を機器に入りにくくするなど細部にもこだわり、教職員・学生が運用しやすい工夫を取り入れています。また、仮想化環境構築により、各キャンパスでの使い勝手を共通化することで、出張先のキャンパスでも資料の取り出しが簡便となり、業務効率化を実現しています。さらに、テレビ会議の活用で各キャンパス間での内容の濃い打合せが可能になるなど、キャンパス間の連携が強化されています。
帝京平成大学では、中野キャンパスで省エネルギーや防災にも配慮した魅力あるキャンパスを実現、地域貢献など新たな試みにも積極的にチャレンジしており、これらの取り組みがIT設備の活用により更に深化することが期待されます。
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