賛助会員だより
2015年に創立100周年の節目を迎える大阪音楽大学は、歴史と伝統を誇る関西唯一の音楽単科大学である。東日本大震災の教訓を踏まえたBCP(事業継続計画)の強化、学内PCの増加に伴うシステム管理負荷の増大という課題直面した同大学は、iDCによるサーバ運用でBCPを強化。さらにサーバ仮想化とPCのシンクライアント化によって、システム管理者の負担を大幅に削減することに成功した。
●BCPの強化。特にサーバやネットワーク機器の老朽化とそれに伴うシステム障害には早急な対応が必要。
●第1キャンパスとそこから約1km離れた第2キャンパス、附属幼稚園などに点在する約300台の事務用PCと55台の学生用PCの管理
●約30台のサーバを3台に集約。iDC活用で安心感が大幅に向上。
同大学の55台の学生用PCは、すべてシンクライアント端末に入れ替えられた。ちなみに、【Citrix XenApp】を使って仮想化されたシンクライアント用サーバは、災害時における重要性が低いという判断から、プリントサーバやセキュリティサーバと共に学内に据え置かれることになった。
一方のデータセンターへのサーバ移設は【VMware】によって学内で仮想化し、動作を検証するというステップを踏んで行われた。各種アプリケーションが問題無く動くことを2ヶ月かけて検証したうえで、大塚商会インターネットデータセンター(iDC)に移設された。こうした経緯を経て仮想化サーバを用いた新システムが本稼働。これまで30台あった物理サーバが3台に集約された。
●「以前は、30台のサーバを1台ずつ管理していたので、ハード障害などの対応はとてたも大変でした。特に気温が上がる夏の長期休暇中などは、サーバに障害が起こっていないか心配でなりませんでしたが、今はそうした気苦労から解放されました。」
●「仮想化サーバは、ハードディスクの増設やメモリの割り当て変更などが容易に行えるので、将来的アプリケーションが増えたときにスムースに対応できる利点もあります。その意味では、投資効果の高いシステムを構築できたと思いますね。」
(システム管理室担当者談)
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