賛助会員だより
東北唯一の芸術系大学として1992年山形に開学し、現在芸術学部・デザイン工学部の2学部および大学院で、約2,300名の大学生・大学院生が学ぶ東北芸術工科大学。同学では2013年9月にアドビ システムズ社との教育機関向け包括契約(ETLA契約)、およびStudent Option契約を締結しました。以前から全学生にノートパソコンの購入を推奨し、学内のどこからでもインターネットやメールの利用、履修登録・授業情報の確認などができる仕組みを作り上げてきた同学。今回の契約はその環境をさらに発展させ、大学内はもとより学生個人のPCでも自由にアドビ製品を利用し、自律的な学習が行える環境を実現するものとなりました。
芸術とデザインを社会の課題解決に役立つ創造的な力と位置付け、社会に貢献する人材育成に取り組んでいる同学。アドビ システムズとETLA契約を交わした背景にも、そうした芸術系学生の「強み」を伸ばすことで、学生の将来の可能性を広げたいという考えがあります。特に具体的な狙いには、次の二つが挙げられます。
まず一つは、高度なコミュニケーションスキルの養成です。同学では開学当初から全学生の必修科目にオフィス系ソフトを組み込み、IT教育に力を注いできました。情報化が進みオフィス系ソフトの操作が強みと言えなくなった現在、プロも業務で使用するアドビのツールを使いこなすことが、芸術系学生の「強み」である高度なアウトプットやプレゼンスキルを磨くことにつながるのです。
さらにもう一つの目的は、従来のメディアの境界にとらわれない表現にチャレンジできる環境作りです。PCからタブレットへ、企業の一方的な情報発信からソーシャルへとメディア環境が激変する現代において、その変化へ機敏に対応する人材が求められています。全学生がすべてのアドビ製品を自由に利用可能とすることで、アートを学ぶ学生が作品集冊子を制作したり、歴史遺産について研究する学生が成果をインタラクティブな作品にまとめたりと、専門を問わない多彩なメディアの活用スキルを磨く環境が用意できます。
現在多くの大学では、学生募集・教育・就職支援が分断され、大学教育と仕事がつながらないことが大きな課題となっています。それに対し同学では、教務・就職・学生生活の3部門を一手に担う「教学事務室」を設立するなど、全教職員が学生のキャリア形成を支える仕組みを構築しています。就職指導は、学生と常に顔を合わせ、学習内容や成績を把握している教学事務室の「学科事務」が担当。さらに教員も、今後の授業内容からゼミ生の就職内定状況までを学科事務と密に共有し、4年次にはゼミ担当教員が就職支援窓口を兼任するなど、社会の動向を意識しながら学生を指導する体制がとられています。
また、大学での学びを社会と結び付け、目的意識を高めるキャリア教育にも積極的です。卒業生を中心に幅広い産業界から講師を招き、大学で身に付けた知識やスキルがどのように仕事の現場で生きているかを聴く「業界マラソン」や、各授業で習得できる能力を明文化した「カリキュラムマップ」の作成もその一端です。
激変する現代社会において、想像力と創造力を身に付けた人材へのニーズはますます高まっています。ETLA契約が可能にする自由で主体的な学習は、その学生の強みを伸ばすことに大きく貢献するでしょう。
教学事務室などが位置する本館 映像学科の映像編集室 三角屋根は同学のシンボル。右手には能舞台「伝統館」が設えられている。 アドビのクリエイティブツールやノンリニアビデオ編集ソフトを活用し学習する。
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