賛助会員だより

東日本電信電話株式会社

インターネットを利用した映像送受信AV装置による
海外短期研修プログラムを強化
〜明治学院大学への導入〜

 近年、若い世代に対しては、国際的競争力に対抗しグローバルな舞台へも積極的に挑戦し活躍できる人材が求められています。そこで明治学院大学では、グローバルに活躍できる語学力やコミュニケーション力を身につけるために、ビジネス英語を学ぶとともに、ビジネスに関する授業や社会見学に加え、海外短期研修プログラムを実施してきました。
※経済学部国際経営学科では、海外短期研修として2週間(夏休みは米国『Hope College』と英国『Oxford University』、春休みは豪州『Queensland University of Technology』)のプログラムを実施

パレットゾーン白金
チャペル(礼拝堂)
本館

■導入の背景

 明治学院大学では、海外短期研修プログラムの事前研修として、現地提携校の講義科目を理解するため、基本的な内容を日本語で理解させ、キーワードとなる英語表現の学習や最終日で実施されるプレゼンテーションの訓練等を実施していました。しかし、現地講義の臨場感を伝えることや学生の不安解消及び現地バディとの事前コミュニケーションが十分でないなどの課題を抱えていました(表参照)。

表 明治学院大学が抱えていた海外短期研修プログラムの課題
  • 事前研修における現地提携校との連携強化による教育効果の向上
  • 現地教員やバディとの事前コミュニケーション強化による学生の不安解消
  • 研修終了後における現地遠隔講義の提供による継続的な教育の実現
  • 現地学生とのコミュニケーションを継続した語学力強化

 そこで、これらの課題を解決するためインターネットを利用した映像ソリューションを活用し、現地提携校とのタイムリーな双方向コミュニケーション環境を強化することで、臨場感溢れる対面学習の実現を検討していました。

■導入効果

 今回導入した映像ソリューションでは、現地提携校と直接接続し事前に講義内容に合わせた学習準備ができるため、海外短期研修プログラムの事前研修効果を最大限有効に活用することができます。研修後も簡単にフィードバックが実施できるため、充実したフォローアップの継続的な実施を目指すことができます。
 また、単に知識の伝達だけを重視する受動的な学習ではなく、両校の『教授と学生』『学生と学生』による協働学習が実現し、能動的な学習の場を提供することができるとともに、『視覚化・同時化』の環境により、リアルな国際交流や学生間の絆の強化も見込めます。このような学習環境を整備することで異文化に対する理解の深まりと日本人としてのアイデンティティを意識した研修が望めるようになりました。
 結果、明治学院大学の目指す『多様な価値観や習慣をもつ人々と柔軟にコミュニケーションを行い、チームでの問題解決や目標達成ができる国際的人材』の育成を達成でき、グローバルな人材育成に繋がっています。
 今後は、発展的効果として新規提携校の拡大や学内他学部とも連携した取り組みなど、新たな教育プログラムへの拡大も期待しています。

■システムの概要

 NTT東日本では、双方向遠隔講義支援システムと映像送受信AV装置を一括で構築。白金キャンパス及び横浜キャンパスそれぞれに映像送受信AV装置を整備したことで、インターネットと接続できるネットワークがあれば、キャンパス内のどこからでも映像伝送が可能な環境を整備しました。

システム構成図

 本システムは、IDとパスワードだけで講義(会議)を開催することができ、講義(会議)の予約から参加までを簡易な操作で実施できます。また、撮影カメラと移動可能な大型モニターをPCと接続すれば、臨場感のある大人数での会議も開催できます。
 インターネットを利用したシステムですが、招待メール(ワンタイムURL参加)や録画が可能であり、CMSやLMSといった機能も実現できます。海外提携校との質の高いコミュニケーションはもちろん、キャンパスをまたがった通常の会議や講義等でも活用できます。

問い合わせ先
NTT東日本
ビジネス&オフィス営業推進本部ビジネス営業部
第三ビジネス営業部門
教育ICTイノベーションプロジェクト
TEL:0800-8007004(通話料無料)
E-mail:edu−ICT@ntte.jp
(アドレスは全角文字で表示しています)
URL:http://www.ntt-east.co.jp/business/edu/

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