賛助会員だより
帝京平成大学 臨床心理学研究科 では、修了後の臨床心理士資格受験者を対象として「manaba course」による資格試験対策を開始しました。
帝京平成大学は、特色である実学の精神を基として、ディプロマ・ポリシーの実現とともに幅広い知識と専門分野における実践能力の開発に力を入れてきました。5学部19学科4研究科で15以上の国家資格試験を中心に、その他多数の資格/受験資格を取得することができ、毎年多くの学生が資格を取得します。
臨床心理学研究科(専門職大学院)においては、修了後に受験する臨床心理士の資格取得が課題になっていました(修了後に受験資格が与えられる)。
受験は修了半年後となるため、受験生は大学院を離れ、初めての仕事で覚えなくてはならないことが多いストレスフルな環境で資格試験の勉強をしなければなりません。また、まとまった勉強時間を取りにくい環境であるなど、一人で試験対策を進めるには難しい環境への対応が課題となっていました。そこで、これらの課題を解決するため、既に導入されていた「manaba folio」(ポートフォリオシステム)で実績のあったmanabaシリーズより、反復学習において学習効果の向上を見込める「manaba course」(以下、manaba)を採用し、修了生と教員が一体となって課題解決に取り組むこととしました。
(1)manaba の目的と位置づけ
時間のない社会人でも、過去の試験問題等の反復学習をいつでも、どこでも行えること、また、教員だけではなく修了生同士で分からないことをサポートし合うことを目的としてmanaba を運用しました。運用イメージは下記の通りです。
弱点を発見するための<自動採点小テスト>
在学中から自動採点小テストに取り組んでいます。事前に「正解・配点」を設定しておくと、回答と同時に採点結果を確認することができます。採点結果は受講者一覧とともに出力できるため、教員は問題ごとに習熟度を確認できます。
修了生と教員が同席する<短時間集中補習>
修了生は manaba で学習を進めるのと並行して、定期的に学内にて勉強会を実施しています。修了生の希望により教員が顔をあわせる勉強会も実施しています。今後は、manaba上で、よく間違えが出る問題について教員による解説を行い、間違えてしまった修了生自身に該当問題を他の修了生へ説明できるまで理解させるやり方も考えています。
弱点を克服するための<ドリル>
ドリルは、修了生の理解度・習熟度に応じてランダムに出題されます。一定の得点が取得できるまで何度でも反復学習できるため、知識の定着を促します。
図中の〜を繰り返し実施することで、実践力を養います。
manaba 回答画面
(2)これまで運用してみて
manaba では、在学中から修了後の受験まで一貫した支援を行うことができ、本企画では『一問一答』のクイズ形式の課題を学部生、修了生に設定したところ、ほぼ全員が毎日課題に取り組んでいるとの報告が来ています。また、修了生も在学中からmanabaでの学習を開始していますが、昨年10月から開始して本年1月末までに、模擬試験の成績が平均10点アップしています。修了後もmanabaに毎日触れて学習が継続していますので、秋の資格試験での良い結果を期待しています。
(3)問題数の確保と登録負担
弱点分野を集中的に学習し、良質な問題を担保できるよう十分な問題数を確保する必要がありますが、問題数が増えるにつれて増す問題登録の負担をどのように軽減するか、が今後の課題です。
中央大学では全学的に授業支援システム(LMS)として「manaba course」を2014年の秋学期から本格運用を開始致します。
さらに学内のプロジェクトである「White Gate」と連動する形で大学の情報化を高めるための活用を考えています。
中央大学では大学の情報化を目的の一つとしており、三本の柱として、機器の充実・コンテンツ環境の充実・活用環境の充実を図っています。そしてそれらを支える土台として人的環境の充実があり、それらが相互に連動する形で全体の発展へつながっていくと考えています。
その中でもデジタルコンテナに関して創作環境(Create)と貯蔵環境(Store)と視聴環境(View)それぞれが連動することで、ユーザがよりデジタルコンテナを活用しやすい環境を構築中です。
デジタルコンテナの活用イメージ図
授業支援システムとして、2014年の秋学期からの全学における本格運用開始を予定していsます。ユーザにとって少しでもストレスのない利用を実現するため様々な施策を試みています。
1.既存システムとの連携
統合認証基盤(シングルサインオン)や教務システムから出力された履修情報を「manaba course」に流し込む日時連携を行っています。
2.ユーザサポートの充実
教員及び職員に向けた講習会を定期的に開催しています。また、サポート体制の充実を図り専任のサポート担当を設けたり動画による操作手順の公開等を行っています。
manaba courseログイン画面
引き続き拡張されていくデジタルコンテナをユーザが十分に活用していくために、コンテンツを活用する「入口」の統一化を考えており、授業支援システムである「manaba course」が「入口」の一つとなることを目指しています。
今後は、様々なデジタルコンテナの「入口」としての役割をより充実させていくための開発も継続して行っていく予定です。
デジタルコンテナの連携イメージ図
問い合わせ先 |
株式会社朝日ネット 営業二部 |
TEL:03-3541-1911 |
E-mail:info@manaba.jp |
(アドレスは全角文字で表示しています) |
URL:http://manaba.jp |