賛助会員だより
少子化とともに大学や短大の経営環境が年々厳しさを増す中、明確な教育方針やユニークな授業展開などで各方面から注目を集めている学校法人明徳学園 京都経済短期大学。ITについては一般企業よりも保守的な印象の強い教育業界にあって、学内サーバのハウジングレンタルへの移行を決断。大塚商会が提供する『たよれーるマネージドネットワークサービス(MNS)2Uハウジングレンタル VMware』などを駆使して構築した画期的なプライベートクラウドは、システム管理の負荷と運用コストの大幅な低減を実現した。
近未来的なデザインの学舎の中には、最先端の機器をそろえた情報処理室や開放的なカフェテリアなどの充実した設備を備える
システムの管理負荷と増大する維持管理費用。こうした課題の解決を目指して、学内システムのあり方を根底から刷新するプロジェクトに着手した。学内の情報システムを抜本的に刷新する方法として京都経済短期大学が注目したのは、ハードウェアやソフトウェアなどのITリソースを自ら所有・管理せず、サービスとして利用する方法だった。
当初それまでのシステム形態を引き継ぐ案などいくつかのパターンを想定していたが、昨今のIT活用動向を見て、いっそのこと最先端であるクラウドコンピューティングに移行しようと考え直し、クラウドでの提案依頼。要件は、1)短大で作り込んだ多数のオリジナルシステムが引き継げる環境であること。2)信頼性や安全性を考え、パブリッククラウドではなく、プライベートクラウドという形態がベストだろうという結論に至る。
こうして、従来のシステム保守会社などを含む3社に対して新システムの提案を依頼。その結果、同じ京都市内に支店があるため、サポート面でも安心でき、何より内容とコスト面で優れていた大塚商会の提案を採用した。以前より検討していた教室用の約150台のPCリプレイスも合わせてワンストップで対応できる総合力も、大きな後押しとなったという。
8台分のサーバの学内管理を不要にし、サーバラックにはネットワーク機器と図書館システムのみとなった
同学は、ITのあり方を刷新した画期的なプライベートクラウド環境のもと、今後は例えば、情報端末をシンクライアント化やゼロクライアント化するなど、より先進的なシステム形態の導入も模索していくと言う。さらなる競争激化が予想される教育業界。競争力と魅力に優れた、学生に選ばれる教育環境を作っていくために、同学はITを最大限に利用していく。
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