賛助会員だより
洗足学園は1923年、創設者である前田若尾の「理想は高遠に、実行は卑近に」という建学の精神のもと設立されました。現在は川崎市溝の口キャンパスで、幼稚園から大学院までを有する総合学園として教育・研究活動を行っています。本学では、音楽全般を幅広く学ぶとともに、それぞれの専門分野を掘り下げたきめ細やかな教育が行われています。また演奏会の企画・運営・実施をも含め、自ら取組むことに重きを置く「演奏会実習」など、独自の充実したカリキュラムが整備されています。さらに、第一線で活躍している音楽家を多数教員に迎え、充実した施設での教育・研究活動を展開しています。
本学では事務業務の効率化のため、昭和後期に初めてオフコンによる教務システムが導入されています。その後、直近ではパッケージの教務システムを数年間利用する中、デフォルトで備わっていない機能については、カスタマイズすることで対応を図ってきましたが、追加カスタマイズによる維持コストの増大が大きな課題となっていました。カスタマイズが加わっているため、バージョンアップなど更新時のコスト負担も懸念材料の一つとなっていました。
最初にGAKUENシリーズを知ったのは、数年前に開催された教育機関向けのIT展示会です。GAKUENシリーズは大学業務に必要な機能が標準化されたパッケージであり、豊富な機能と多数の導入実績がありました。また教務システムに蓄積されるデータの出力と二次加工が容易であることも魅力の一つでした。
導入にあたっての課題は、音楽大学特有の「時限」という枠に収まらない実技系科目(レッスン)を、パッケージの標準機能で運用できるかどうかという点にありました。導入前に学内メンバーやメーカーであるJAST社と協議を重ね方針を固め、最終的には運用によりカスタマイズを回避できると判断のもと、GAKUENシリーズの採用が決まりました。
ポータルサイト画面
GAKUENシリーズ導入後10ヶ月が経過しましたが、学内においてはシステムの利用率が向上したことを効果として感じています。これまでのシステムは職員による一方通行の情報発信が主でしたが、WebポータルサービスであるUNIVERSAL PASSPORTの充実によって、日常的に教員や学生が学内や自宅からシステムを利用することができるようになりました。特に、学生がスマートフォンを使用して履修登録できるようになった点、学生や教員が教室や練習室の空き状況を直接確認し、リアルタイムで予約することができるようになった点は学内でも高く評価されています。
本学では、レッスン担当や演奏会実習・合奏等担当教員、アカデミックアドバイザーなど複数の教員による学修支援体制を整えています。目標管理型のポートフォリオを教職カルテとしてシステム化し、教職員の連携のもと学生を支援するシステムとして活用するなど、今後積極的にICTの活用に取り組んでいきたいと思います。
現在は職員が試行錯誤しながら運用している段階ですが、間もなく新システムの稼働1年を迎え、レッスン授業の管理や教職員のシステムスキルの向上など、工夫が必要な点や取り組むべき課題も見えてきています。
学内においては、ICT活用推進のための委員会が立ち上がるなど、ICTを効果的に活用した環境整備を進めています。今後も反転授業やMOOCなどの導入も検討の視野に入れ、洗足学園音楽大学の教育理念の実現に向けて取り組んでいきます。
(洗足学園音楽大学 事務局長室副部長 吉田月雄氏談)
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