賛助会員だより
東京農業大学では平成28年の創立125周年に向けた教育環境整備事業が進行しています。「自然」や「生物」をテーマに、国際的研究機関としての飛躍と、農学を修める学生たちへのより豊かな教育環境の提供をと、たくさんの関係者の支援と期待が込められている事業です。その一環で、平成25年11月、世田谷キャンパスに、地上9階、地下2階からなる「農大アカデミアセンター」が完成しました。以前の図書館棟跡地に、図書館、大学事務局等の機能が集められ、その他、講堂や会議室等も含めたキャンパス内の中心となる施設です。今回導入した設備は、大学の教室系マルチメディア設備というより、主に会議室ソリューションやホールAV設備として分類されるものです。大学でこれまで使われてきた機能を踏襲し、さらに、よりシンプルかつ時代に即したシステムが実現しました。
農大アカデミアセンター 大地から力強くそびえ立つ大樹をイメージしたデザイン。隣の新1号館、「農大の森」と一体的になるよう計画されました。
センター地下にある、初代学長・横井時敬氏にちなんだ「横井講堂」は、講演会などで利用されるホールです。250インチの張込みスクリーンによる映像提示や、HDカメラによる場内の撮影・収録、また、遠隔会議システムも完備しています。
2〜9階の大小様々な会議室11室には、それぞれ用途に合ったタイプの異なるシステムを組み込んでいます。天井のプロジェクタをリモコンで操作し、持込みPC等を壁面の入力パネルに接続して映写するというシンプルなタイプや、タッチパネルコントローラでシステム操作を集約し、利便性を高めたタイプのシステムがあります。特別会議室では重厚な内装に違和感が生じないよう、後方に映写室を設け、小さな映写窓からプロジェクタの映像を出力しています。
特別会議室 プロジェクタ本体を見せない映写窓を採用。
これまでと同様、他のキャンパスにいる人とビデオカンファレンスを行うにあたり、講堂や一部の会議室に改めて導入された遠隔会議装置はハイビジョン映像に対応したモデルを採用しました。遠く離れた網走のオホーツクキャンパスともスムーズな会議進行を可能にします。
大学運営や研究の発展を支える運営組織の側にもICTを駆使し充実した業務環境を整えること。これは、大学におけるICTが、単に教育設備としてだけでなく様々な場所で活用され、この例では組織全体を統合する神経網として重要な役割を発揮していることがわかります。
横井講堂 遠隔会議システムでは、世田谷、厚木、オホーツクのキャンパス、また東京情報大学という、キャンパスや大学の枠を越えて同時4拠点での接続が行えます。
先に完成した新1号館では、演習室等においてプロジェクタの映像を壁一面のホワトボードに映写し、講義やグループディスカッションで利用することが可能です。ディスカッションにてホワイトボードに映写した図表の上に、スマートデバイスの普及により減りつつある“書きこむ動作”を行えるようにすることで、より活発で記憶に残る授業となり、教育効果が見込まれます。昨今、初等から高等まで多くの教育現場に取り入れられているこのアクティブラーニングは、このようにICT機器の設置とともに、教室空間の工夫によってさらなる広がりを見せます。本センターでもプレゼンテーションルームや小会議室にて同じスタイルを導入しています。
小会議室 壁は一面ホワイトボード。窓からの眺めも最高で会議にもいっそう力が入ります。
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