賛助会員だより
札幌学院大学では、「大学教育の進化」「創造性の研鑽」等をテーマに、今秋、キャンパス内にて運用してきた情報教育システムを大掛かりに刷新しました。特筆すべきは、1)コンピュータ環境のハードウェアをiMacに統一し、その中でWindows OSおよびOS Xの二つのオペレーティングシステムを学べる環境としたこと、2)iPad miniを活用し英語の電子教材を用いた実習講義やゼミナールでの成果報告など、創造性に満ちた講義を実践していることです。
また、それに応じたグループ学習ができるように教室環境を整備することで、学生には多様化する現代社会に通用する高度なコンピュータ活用能力を身に付け、社会での活躍の舞台が無限に広がるようにしたこともあげられます。
札幌学院大学の前身である札幌文科専門学院が、札幌の地に誕生したのは1946年。「北海道に文系の大学を創ろう」という意欲溢れる若者とその声に共感する教職員によって設立されました。開学時に掲げられた建学の精神「学の自由」「独創的研鑽」「個性の尊重」に込められた息吹と気概は、札幌学院大学へと発展する歴史を通して脈々と受け継がれ、札幌学院大学の「大学の理念」「教育目標」に活かされています。こうした札幌学院大学の理念・教育目標をより進化させ、先進的な大学教育を展開すべく北海道では初めてiMacを大規模に導入し、“北の知の頂点”を目指した時代の最先端を行く最高水準のコンピュータ環境の導入に舵を向けました。
コンピュータ教室は、ペンタゴン型の5角形のテーブルやフットレスのテーブルを配置することで開放的な学習環境としました。また、iMacの導入により従来には見られなかった省スペースでスタイリッシュなレイアウトを実現しました。先生はiPad miniによる直感的なAV機器操作が行え、壁一面をホワイトボード化し2面の短焦点プロジェクタを導入するなど、より自由な講義スタイルを実践しています。一方、保守運用面ではWindows OS/OS Xのデュアルブート環境化において「ウィルスパターンファイル自動更新システム」を導入することにより、同環境下において、環境復元ソフトウェアを利用しつつも、ウィルス対策ソフトウェアのアップデートパッチを適用できる仕組みを自動化しました。また、「OSイメージ配信システム」を導入し、雛形となるOSのイメージ配信に加え、OSのスケジュール起動と遠隔操作環境を構築することでデュアルブート環境化におけるメンテナンスを簡素化しました。
コンピュータ教室
さらに情報教育システム導入と同時に、教室環境のバックボーンネットワークを10Gbpsへ増速しました。「OSイメージ配信システム」がマルチキャストでイメージ配信を行えることから、ネットワークへの負荷を最小限に抑えることができたため、100台以上のイメージ配布を10分かからずに行うことができ、イメージの書き戻しおよび自動個別設定までの全作業が30分程度で終わる高速なシステムを実現しました。
今回のシステム構築ポリシーとして、パッケージアプリケーションを幾重にも導入し複雑化・高コスト化するのではなく、OSレベルのタスクやグループポリシーなどの堅実な組み合わせでシステムを構成したため、内部でどのような処理が行われているかもわかりやすく、柔軟な運用、トラブルの迅速な切り分けが可能となっています。
本学の学生たちには複数のOSを理解してもらいたいとの思いから、今回のようなリニューアルを実施しました。大半がWindowsを利用した授業ですが、いくつかの情報系の科目や語学では、Mac OS専用のソフトウェア(iMovieやiWorkなど)を利用した授業も行われています。新しいコンピュータ環境で学んだ学生たちが、その知識と経験を生かして社会で活躍してくれることを心から願っております。
(札幌学院大学 情報処理課長 樋田康宏氏・談)
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