賛助会員だより

株式会社東和エンジニアリング

アクティブ・ラーニング教室で
教員と学生のiPad活用を最大化
〜創価女子短期大学 事例紹介〜

■はじめに

 創価女子短期大学は、30周年を迎えた記念事業としてアクティブ・ラーニング形式の5教室を構築しました。「現代ビジネス学科」と「英語コミュニケーション学科」において、30名の少人数授業向きの同教室は、スタディスキルを身につける1年時の必修科目や英語教育で使用されています。
 学生は講義をはじめ大学生活全般でiPadを活用し、さらにアクティブ・ラーニングで論理的思考力を養うことにより、卒業後に社会で即戦力として活躍することが期待されています。

創価女子短期大学 外観

■導入の背景と課題

 創価女子短期大学では全ての教員・学生にiPadを配布しています。学生は、大学からのお知らせをスムーズに受取れるほか、講義の一環として教員や学生同士のコミュニケーション、グループ学習、発表などで活用することができます。
 今回導入した5教室では、Wi-Fi通信を利用してiPadの映像を無線でプロジェクターや電子黒板に表示できます。教員だけでなく学生のiPad画面を転送し並べて表示させることができ、加えてタッチペンで直接書込みできることにより、双方向・対話型授業に取り組みやすくなりました。

アクティブ・ラーニング教室

 教員はiPadから自作の講義資料をはじめ、教材の映画や音楽などさまざまな情報をAV機器で提示しながら講義を進めます。学生同士で話し合いを持つ場合には、それぞれのグループの様子を観察し、時にはアドバイスをして、必要な映像音声を切替える操作が必要です。
 従来は、iPadやノートパソコンなどの画面映像を切替える際には、一旦、教室前方の操作卓付近に戻る必要がありました。移動しやすいモバイル端末を活用しているにも関わらず、教員の動きは機器操作の度に特定の場所(操作卓付近)に制限されてしまいます。各部屋に専用コントローラーを整備することも検討しましたが、運用面やコスト面から現実的ではありませんでした。

■課題解決 『AViot with Cleva!』

 教員が教室のどこにいても、またどの教室に行っても1台のiPadで「映像資料の提示」と「AV機器の操作」を実現させるため、東和エンジニアリングの「AViot with Cleva!」が導入されました。

※「Cleva!(クレバ)」とは
ビーコンを活用した位置情報を元に、タブレットなどの端末に特定の情報を配信できるソリューションです。

1台のiPadで「資料提示」と「機器操作」

 「AViot with Cleva!」(アビオット ウィズ クレバ)は、iPadやノートパソコン、スマートフォンなど任意のモバイル端末から、音響・映像機器などをワンタッチで操作可能にするAVコントロールソリューションです。端末の位置情報を「Cleva!(クレバ)」で把握し、その教室だけに対応した専用AV操作画面「AViot」を自動で各端末に通知します。教員は、自分のiPadに通知された画面に従ってタッチするだけで、簡単にAV機器を操作し、スムーズな講義進行ができるようになりました。

AViot with Cleva!

 グループ学習などで机間指導を行う場合でも、「プロジェクターに表示する映像を教員のiPad画面から学生のiPad画面へ切り替える」「音量を調整する」などの操作が手元で簡単にできるようになることで、これまで以上に空間を自由に使った授業展開が実現しています。

■評価と今後の展望

 現代ビジネス学科の石井健司教授は、「以前より30名前後でのアクティブ・ラーニングを目指していました。今回の教室整備により、具体的に実践することができています。教室は講義期間中に使われない日はなく、約70%の稼働率です。」と教えてくださいました。
 「今は数名の教員にあえて率先して活用してもらっています。その姿をみて他の教員が興味を持ち、“こんな機能があるなら私の授業でこう使ってみよう。授業内容を変えてみよう”と意欲的になってくれているように見える。使えば使うほど、新しいアイディアが生まれるようです。今後はアクティブ・ラーニングの定着化を図りたいと考えています。」
 また、東和エンジニアリングについては、「学生と教員の全員に配布しているiPadをフル活用する提案をいただいた。さらに、単発の機能をバラバラに組み合わせるのではなく、運用までを考慮したトータルな提案に満足しています。今後のアクティブ・ラーニング教室の拡張についても、相談したいと考えています。」と評価いただきました。

問い合わせ先
株式会社 東和エンジニアリング
教育ソリューション営業部
TEL: 03-3253-3322
http://www.towaeng.co.jp/

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